手汗に効果的な漢方薬

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手汗に効果的な漢方薬

漢方薬による手汗の治療は、自律神経のバランスを整えることで発汗を抑えます。

ただ、万人の方に効果があるとは言えず、同じ症状を訴えていても個人差があるので、必ずしも同じ薬を同じ用量だけ処方しても一概に効くとは言えないようです。

また、一般的に漢方治療というのは、持続的に服用することで症状がゆっくり改善して行くという療法です。

それゆえに、即効性に乏しい反面、副作用のリスクは小さいというメリットがあります(副作用が全くないというわけではありません)。

それでは、手汗に効果のあるとされる漢方薬を以下にご紹介します。

多汗症へ直接の効果を謳うものばかりではありませんが、疲れを取るものであったり、神経への癒し効果のあるものが、結果的に過剰な汗をひかせることにもなるのでしょう。

※成分、効能(働き)などは、次のサイトより引用:「おくすり110番

手汗に効果のあるとされる漢方薬

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

体の熱や炎症をひき、また神経の疲れをいやして、心と体の状態をよくします。体力のあまりない繊細な人で、ミゾウチから肋骨下部に張りのあるときに向いています。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

体の水分循環を改善し、疲れや痛みをやわらげる。汗かきで疲れやすく、色白で太りぎみの人に向く処方。
肥満症、多汗症、むくみ、関節炎(ことに関節に水がたまりやすいもの)などに用います。また、そのような症状をともなう腎炎やネフローゼにも適応します。

桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散。
また、汗を調節し、皮膚の状態をよくする作用もあるといわれます。
寝汗やあせも、あるいはカゼのひき始めなどに適応。自然に汗が出やすく、体力のあまりない人に向く処方

大承気湯(だいじょうきとう)

便通をつけるとともに、不安やイライラをやわらげ気分を落ち着けます
体力のあるガッチリタイプもしくは肥満体質の人で、お腹の張りが強く便秘がちの人に向いています。

女神散(にょしんざん)

血行と水分循環を改善し、また、気のめぐりをよくして神経の不調を治します。漢方でいう「気血水」のバランスを調える作用があるわけです。

具体的には、のぼせとめまいを主要目標とし、気分がすぐれず、不安や不眠、頭痛や動悸などを訴えるときに用います。そのような諸症状をともなう月経トラブルや産前産後の血の道症、更年期障害、自律神経失調にも好適です。

越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散。病気の初期で、比較的体力のある人に向いています。

五苓散(ごれいさん)

水分循環を改善し、無駄な水分を取り除きます
具体的には、はき気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)、めまい、頭痛などに適応します。体質(証)にそれほどこだわらず、口が渇き、尿量が少ないことを目安に広く用いることができます。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

体の熱や腫れをひき、病因を発散させ、また、血液循環をよくします。体力が中くらいで、血行が悪く皮膚の色が浅黒い人に向いています。

具体的には、蓄膿症や慢性鼻炎、痰がからむ扁桃炎、あるいは、炎症をともなうニキビや湿疹などに適応します。また、そのような病気になりやすい、いわゆる腺病体質を改善します。

竜胆潟肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ

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