手汗対策・ボトックス注射について

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ボトックス注射とは? 

多汗症治療の1つに、「ボトックス注射」があります。ボトックスとは、アメリカの「アラガン」社製の薬剤です。

このボトックスには、汗を止める作用があるのですが、どういった仕組みで止める事ができるでしょうか?

その前に、まず汗が出るまでの仕組みから説明させていただきます。

1.例えば辛い物を食べたとすると、「辛い!」という情報を交感神経が受け取ります。

2.それにより神経伝達物質である「アセチルコリン」が放出します。

3.この放出したアセチルコリンが、汗の通り道・すなわち「汗腺」 を刺激する事で汗が出る、という仕組みです。

ボトックス注射には、上記にある「アセチルコリン」の放出を抑える作用があるのです。

ボトックス注射のメリット・デメリット 

ボトックス注射のメリットは、治療時間が短いことでしょう。なにしろ注射1本なので、手術の必要がなく、長くても10分程度で終了してしまいます。

また、「ボトックス」の主成分である「A型ボツリヌス毒素」を使用した薬剤は他にもあるようですが、それらに比べてボトックスは信頼性が高く、副作用も少ないとされています。

逆に、その効果は3か月から半年程度と、あまり持続しない事がデメリットでしょうか。また、金額も高価ですので、短期間に何度も打つことは難しいでしょう。

ただ、「夏場の暑い時期だけ汗を抑えたい」、というような方には向いていると思います。

ボトックス注射の効果と副作用

 

実はボトックスには、筋肉の収縮を抑制させる作用があり、美容治療でしわをのばす事にも使用されています。

この作用により、「多汗症治療をした部分の筋肉が動かなくなってしまうのでは?」と懸念される方も。

しかし、筋肉と汗腺の深さ自体が違うため(筋肉の方がより深い)、汗腺の深さで正確に治療を行うことで、筋肉の動きに影響を与える確率は低いといって良いでしょう。

ところで、「ボトックス」の主成分である「A型ボツリヌス毒素」ですが、これを含んだ薬剤には中国製や韓国製で生産されたと思われる、信頼性の低いものも出回っているようです。

「ボトックス」は、「アラガン」という会社の登録商標です。

安全性や効果は高いと言われており、副作用が少ないとされていますが、上記に示したその他薬剤の効果の程は定かではありません。

ボトックス注射を受ける場合、信頼のある機関で受ける事をおすすめします。

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