偏頭痛(片頭痛)はその名前が表す通り、頭の片側・こめかみのあたりが痛むことが多いようです。
しかし、痛みの現れる部位が左右変動する場合や、頭の両側が共に痛むこともよくあり、また後頭部が痛むような場合もあります。
決まった片側のみに現れる頭痛ではなく、偏った痛みがあらわれやすいのが、この偏頭痛であると考えられています。慢性的に頭痛・偏頭痛を抱えている方は、毎日が痛みとの戦いです。
その痛みの種類も様々で、一日中ボ〜ッと鈍痛がしている人もいれば、発作的に、群発的に痛みに襲われる人など多種多様です。
月に1〜2回から多いときは週に2〜3回ぐらいの割合で、発作的に強い頭痛が起こります。
痛みは数時間から3日間ほど続き、頭の片側、あるいは両側が脈打つように、ズキンズキン、あるいはガンガンと痛み、吐き気をともないます。
また、体を動かすとそれだけで痛みがひどくなったりします。音や光に過敏になって、大きな音や、まぶしさを感じるような所でも頭痛がひどくなります。
予兆や前兆があるのも偏頭痛の特徴と言われます。すべての患者さんに起こるわけではないのですが、
首や肩の凝り、精神的な落ち込み(うつ状態)、イライラする、生あくびが出る、空腹感などの予兆、
次いで、頭痛が起こる30分〜数時間前に視野の中にキラキラ光るジグザグな線が現われ、視野の片側あるいは中心部が見えにくくなる、
「閃輝暗点(せんきあんてん)」という症状の前兆が現れる人もあります。
偏頭痛の特徴
予兆や前兆があることが偏頭痛の特徴です。
すべての患者さんに起こるわけではないのですが、24時間程前から、気分や行動の変化という形の予兆が起きます。
具体的には、憂うつになったり、逆に高揚したり、怒りっぽくなったり、落ち着きがなくなるなどの変化が起こりやすいのです。吐き気や食欲不振が起こることもあります。
次いで、頭痛が起こる30分〜数時間前に前兆症状が現れます。これは、約25%の人が経験するとされます。
視力、感覚、バランス、動作などに一時的な異常が現れるもので、発作前に強く起こります。
視野の中にキラキラ光るジグザグな線が現われ、視野の片側あるいは中心部が見えにくくなる「閃輝暗点(せんきあんてん)」という症状が現れる人もあります。
予兆→前兆を経て、発作的な頭痛が始まります。月に1〜2回から多いときは週に2〜3回ぐらいの割合で、発作的に強い頭痛が起こります。
痛みは数時間から3日間ほど続き、頭の片側、あるいは両側が脈打つように、ズキンズキン、あるいはガンガンと痛み、吐き気を伴います。
また、体を動かすと、それだけで痛みがひどくなります。音や光に過敏になって、大きな音や、まぶしさを感じるような所では、頭痛がいっそうひどくなります。
吐き気は約90パーセントの人に現れ、嘔吐は約3分の1の人に起こると言います。
こめかみの血管の隆起、首の凝りや圧痛といった症状が起きたりもしますし、気分や集中力の障害が出ることも普通です。