偏頭痛の予防的治療 / 予防に効果的な食習慣

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偏頭痛の治療は薬物療法が主流ですが、発作時の治療のみでよいのか、あるいは予防的な治療を加えた方がよいのかは、患者さん各々の病状に応じて異なりますので、医師とよく相談する必要がありますが、ここでは、具体的な予防法を整理しておきます。

(1)食事の量・回数に注意 
頭痛は空腹時に起こることが多いものです。朝食を抜くと頭痛の原因となります。忙しくても1日3食きちんと食事を摂りましょう。

(2)食品内容にも注意 
片頭痛の誘因となる食品は回避し、逆に食べると良いものを摂りましょう。コーヒーや緑茶などは、血管を収縮させる作用があるため、予防に効果的といわれています。

(3)アルコールは適量に 
お酒はストレスの発散になる場合もありますが、度を越せば血管拡張作用があるため、偏頭痛を誘発します。

(4)寝過ぎ、寝不足を避ける 
寝不足も寝過ぎも偏頭痛の原因となります。

(5)規則正しい生活を送る 
疲労やストレスが原因のひとつにあげられています。これらを避けるために、規則正しい生活を送りましょう。

(6)入浴は温まり過ぎないようにする 
温まると血管が拡張して偏頭痛が起こる場合があります。心配な人はシャワーですませましょう。

(7)薬剤に注意 
血管を拡張させるような薬剤は偏頭痛を誘発します。経口避妊薬やホルモン療法で頭痛が悪化する人もいます。その場合は医師と相談してください。

(8)人込みを避ける 
外出すると、騒音、換気の悪さ、香水の匂い、暑さ、乾燥、日光等から偏頭痛が誘発されます。対策は混雑を避けて買い物をする、換気の悪いところは避けるなどです。

(9)旅行のときの注意事項 
旅行では、寝不足、緊張と不安、食事が不規則、車酔いなどのため偏頭痛を発症しやすくなります。旅行中でも、できるだけ普段と同じ生活のリズムで過ごすように気をつけましょう。

(10)月経時の注意 
女性はホルモンの関係で偏頭痛が起こりやすいことが分かっています。月経の始まる前や月経中などに発作が集中して起こる人は、早めに予防薬を服用しましょう。

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予防に効果的な食習慣

片頭痛の場合、できるだけ摂取したほうが良い食べ物と、偏頭痛を誘発すると言われることから、あまり摂取しないほうが良い食べ物があります。

個人差はありますが、予防としてふだんから注意しておくと良いでしょう。

●摂取しないほうが良い食べ物 
アルコール(赤ワイン)、チョコレート、チーズ、柑橘系フルーツで偏頭痛を起こす場合もあるようです。化学調味料や保存料が多く含まれている食品や、炭酸飲料、からしなどの刺激物も誘因となります。

●摂取したほうが良い食べ物 
ビタミンやマグネシウムを多く含むもの。ビタミンの中でも、特にビタミンB2を多く含んだものが良いとされています。豚肉、卵、大豆、焼き海苔、うなぎ、ゴマがおすすめです。

血管の細胞中にカルシウムが入ると血管が緊張し、出て行くと弛緩します。

脳内にマグネシウムが少ないと、カルシウムが細胞の中に留まってしまい、筋肉や血管が緊張した状態が続き、偏頭痛が起こりやすくなります。

また、マグネシウムには血管収縮を起こす「血小板の凝集」を抑制する効果もあります。

マグネシウムが不足すると、ちょっとしたストレスなどで血小板が凝集して血管が収縮し、その結果、偏頭痛が引き起こされるのです。

レバーやたらこ、卵黄、アーモンド、うなぎ、ひじきや黒豆、豆腐、納豆などがよいでしょう。

また、カフェインにも効果があると言われています。飲み過ぎはいけませんが、血管を収縮させる効果があるので、コーヒーや緑茶を積極的に飲むと良いでしょう。

●3食を規則的に摂る 
偏頭痛は、空腹時に発症しやすい特徴を持っています。空腹は要注意です。つまり、朝食を抜いたりせず、できるだけ3食を規則正しく摂ることも偏頭痛改善には重要なのです。

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