解明が難しい偏頭痛の原因 / 顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)とは

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偏頭痛の起こる原因は、実はまだはっきりとは解明されていません。しかし、一説によれば、脳への動脈が狭く、収縮した後に急激に拡張して脳の血流が急に良くなることが、頭痛を引き起こすと言われています。

では、何故急激に血管が拡張するのでしょうか?ストレスや緊張した状態から開放されたときや、疲労、空腹、睡眠不足、寝過ぎ、ホルモン、食べ物、アルコールなどの刺激によって、血管が拡張するらしいのですが、詳細は不明です。

また、偏頭痛の強い時期には、血管が炎症を起こしているとも言われています。人ごみの中へ行くと、ほぼ必ず偏頭痛が起こるという人がいます。

人が大勢集まる所というものは、酸素濃度が薄くなっているものです。すると、そこにいる人の脳は、酸素をより多く取り入れようとします。その結果、脳の血管が広がるのです。

女性の場合、月経時の頭痛の多くは偏頭痛であり、若い女性の偏頭痛の6割は月経と関係していると言われています。

女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は、月経周期で大きく変動しますが、

特にエストロゲンが急減すると、セロトニンという脳内物質に影響して脳の血管が拡張し、偏頭痛が起こるとされています。

偏頭痛の発症時期が、月経の始まる11〜13歳頃が多いことや、更年期を過ぎて閉経すると、女性ホルモンは安定して偏頭痛が急減することからも、因果関係は明確と言うことができます。

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その他の原因

ストレスや食生活以外に偏頭痛を誘引する原因には、以下のようなものもあると言われています。

睡眠不足。睡眠過多

誰でも、寝過ぎて、頭が痛いとかだるいという経験をしているはずです。

睡眠は身体の疲れを癒し、次の日に元気を取り戻してくれます。しかし、寝過ぎても寝不足でも、偏頭痛の誘発因子になるのです。

気候変動・季節の移り変わり

低気圧が近づくと偏頭痛が起こるという話を聞いたことがあると思います。また、冷暖房が直接頭に当たることが誘因となり、偏頭痛を発症することもあるのです。

ホルモンバランスの変化

女性の偏頭痛には、女性ホルモンが大きく関係していることが明らかです。

11歳から13歳頃、初潮が始まりますが、偏頭痛を発症する女性が増えるのもこの頃からです。

また、月経時はホルモン分泌量も多いため、偏頭痛の誘因になりやすく、逆に妊娠期間中などは女性ホルモンの安定によって、偏頭痛の誘因にならないと言われています。

遺伝

家族・親戚の中に偏頭痛持ちの人がいれば、その遺伝性が誘因となり偏頭痛を発症すると言われています。

最も顕著な例として、母親が偏頭痛であれば、娘も偏頭痛というパターンです。

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)とは

つまり、顔の表情の筋肉が自分の意思とは無関係に、ピクピク動き続ける症状を言います。偏頭痛のひどい人は、顔面偏頭痛になると言います。

目元・口元の筋肉が動かなくなる顔面神経痛という症状は、聞いたことがあると思いますが、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、顔面神経痛と逆の動きをすることになります。

まず、偏頭痛を発症した側の目の周りで起こります。それが酷くなると額に広がり、最後には口の周りにも症状が広がっていきます。

偏頭痛の一種である顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、脳の血管拡張によって顔面神経(三叉神経)が圧迫され、

このような症状が起こると言われています。顔全体に痛みが走る辛い症状で後遺症が残ることもあります。

三叉神経の圧迫だけでなく、他にも原因があり、慢性的な側頭筋の痛み(筋筋膜痛)、交感神経の異常による口腔顔面痛、

心因が元で発症する顔面痛などが、顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)を発症しているとも言われています。

三叉神経痛による顔面偏頭痛の場合、何かの動作や物理的刺激により、顔面の一部(特に多いのがほおの周りや奥歯の周囲、顎全体など)に、

鋭く刺すような強い痛みが断続的に続き、物を噛むたびに痛みが走るだけでなく、髭剃りですら痛みが走るという状態になります。

痛みは激烈で、起こり出すと数秒から数分続き、その間じっと寝ているしかないほどの辛さであると言います。

顔面偏頭痛(顔面神経麻痺)は、ある意味で偏頭痛の究極の姿であるとも言えます(後遺症が残ることも)。

このような症状にならないためにも、一時的頭痛(=時間の経過とともに痛みが落ち着く頭痛)が頻繁に発症する前に、きちんとした診断を受けることが重要です。

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