偏頭痛の応急処置について / 主な抑制薬

スポンサーリンク

偏頭痛の人が頭痛の発作を起こしたときは、薬をのんだあと、静かな薄暗い部屋で横になって、安静にすることが一番の治療法と言われます。可能なら、寝てしまうともっと良いのです。

偏頭痛の鎮静に睡眠はかなり効果的であることが分かっています。その理由は、程よい時間の睡眠が拡張した血管を元に戻すからだと考えられています。

仕事があってひと眠りが無理という場合は、椅子にかけて、しばらく安静にするだけでも、痛みが軽くなります。

薬を服用する場合は、発作が軽いうちにしなければなりません。頭痛がひどくなってからでは、鎮痛薬はよく効かないからです。

嘔吐がひどくて薬が飲めなければ、イミグラン点鼻液20やゾーミッグ・マクサルトの口腔錠、鎮痛薬の坐薬などを使います(病医院で処方してもらう)。

偏頭痛が発症したとき、自己流の応急措置で頭痛を治すまたは抑えることができる人もいます。

マッサージが効くというという人もいますし、頭痛が起きている部分を指でギューッと押すと痛みが軽くなるという人、頭を冷やすと楽になる人、また逆に、温めると楽になる人もいます。

同じ方法でも、人によって効果があったりなかったりするので、いろいろと頭痛軽減法を試して、自分の頭痛に効く治し方を見つけておくことも意義がありそうです。

コーヒー、紅茶などに含まれるカフェインには、脳の血管拡張を抑えて偏頭痛の痛みをいくらか軽減させることができるといいます。頭痛が軽い場合は試してみるとよいでしょう。

スポンサーリンク

主な抑制薬

偏頭痛の痛みを薬で抑える薬物療法としては、頭痛が起こったときに、その痛みを抑えるために急いで飲む頓服薬と、頭痛を起こりにくくするために毎日服用する予防薬があります。

最も新しいタイプの偏頭痛薬で、発症後の頭痛を速やかに改善できると期待されているのが、トリプタン系製剤です。

一方、エルゴタミン製剤は血管収縮作用によって血管の拡張を抑制する偏頭痛治療薬です。前兆の時期や頭痛のごく初期に服用すると高い効果が得られると言います。

但し、血管障害、心疾患などの患者さんには使用できないそうです。副作用として悪心(吐き気)や嘔吐を助長させるという欠点もあります。

予防的に飲んでおこうという場合の薬剤では、カルシウム拮抗薬,抗うつ薬,β遮断薬,抗てんかん薬などがあります。

カルシウム拮抗薬は、血管の収縮を防ぐ働きがあります。この働きによって、偏頭痛の初期症状である血管の収縮を抑制することで、偏頭痛を予防します。

抗うつ薬は、セロトニンの量を増やす働きがあります。セロトニンの量を増やすことで、血管の拡張を抑制し偏頭痛を予防します。

(セロトニンとは「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」と並んで、三大神経伝達物質の一つです。精神面に大きな影響与える物質で、セロトニンが不足すると、うつ病などの精神疾患に陥りやすいと言われています)

スポンサーリンク

よろしければシェアお願いします