◆消化器、胃腸系の強化
◆偏頭痛
◆口腔、唇の炎症
◆血液の循環
◆コレステロール、中性脂肪減少
ナイアシンは水溶性のビタミンで、ビタミンB3、ニコチン酸とニコチン酸アミドとして知られています。
「ニコチン」酸といっても、たばこの「ニコチン」とは違います。もちろんニコチンのように害などなく、肉や魚、豆類などに含まれています。
ナイアシンは、必須アミノ酸のトリプトファンを使って体内でつくり出すことができるのですが、ビタミンB1、B2、B6が不足していると、つくり出すことができません。
ナイアシンは細胞の物質代謝に関係するビタミンで、不足すると口内炎、舌炎、皮膚炎、痴呆などに罹りやすくなります。
その一方、消化器系の健康を促し、コレステロール値を低下させる作用を備えていることでもよく知られるビタミンです。
また、性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストテロン)や、チロシン、インシュリンの合成にも不可欠です。
ナイアシンには、アルコールやアセトアルデヒドを分解する働きがあるので、不足すると悪酔いや二日酔いの原因になると考えられます。
ですので、特にお酒を多く飲む方はナイアシンを摂取すると良いでしょう。また、最近では、メンタル面にナイアシンが良いとのことで注目されているビタミンのひとつです。
特に「統合失調症」(以前は精神分裂病と言われていた)に効果が期待できるとされ、その場合、ビタミンCを組み合わせて摂取するとよいと言われています。
最初に説明したように、ナイアシンには、ナイアシン(ニコチン酸)とナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の2種類があり、ナイアシンは顔のほてりなどの副作用が心配されます。
しかしながら、ナイアシンアミドよりもナイアシンがいいと言われるケースもあり、「ニコチン酸」のナイアシンは、
コレステロール値を下げる作用、具体的には、HDL(善玉コレステロール)を増やし、LDL(悪玉コレステロール)を減らす働きがあるとのことです。
1日分で50mg程度では、コレステロール値を下げる効果は期待できないとされ、その反面、ナイアシン(ニコチン酸)を約50〜100mg以上摂った場合、顔のほてりや発汗、皮膚がヒリヒリするなどの副作用が、起こる可能性があります。
(ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)だと、そのような心配がほとんどありません)
もし、摂取時に顔のほてりなどの副作用がでた場合は、通常でしたら20〜30分ほどでおさまりますが、その時にコップに2〜3杯のお水を飲むとより早くおさまるようです。
また、必ず食後に摂取することも大切です。その他、ナイアシンアミドと一緒にイノシトールを摂取すると、さらに副作用の可能性を減少させるとのことですが、
最近では、「ほてりをおこさないナイアシン」という商品もありますので、ほてりなどの症状が気になる方は、そちらを摂取するといいでしょう。
レバー、赤身肉、魚(カツオ・マグロ)、アボガド、プルーン、卵、小麦胚芽