◆脂肪を体外に排出
◆整腸作用
◆コレステロール値の低下
◆毒物排出
キチン・キトサンは動物性食物繊維で、主にカニやエビなどの甲殻類に含まれています。
「キチン」は、殻を粉砕してカルシウムとたんぱく質を取り除いた殻の骨格のことで、これは糖の一種「アセチル・グルコサミン」が、5000個以上連なった繊維でもあります。
一方、「キトサン」とは、キチンに「脱アセチル化」という化学処理を施すことで、
アセチルグルコサミンからアセチルという部分が排除され、「グルコサミンがつながった繊維」に変化したものです。
この「キトサン」には、ダイエットに関心がある方ならご存知の通り、脂肪、コレステロールを吸着し、体外に排出する作用があります。
もう少し詳しく説明すると、食事から摂るコレステロールのほかに、肝臓でもコレステロールはつくられているのですが、こちらは胆汁酸として十二指腸に放出されます。
それが後に小腸で再吸収されることによって、血液中のコレステロール値が上がってしまうのです。
しかし、胃で溶けたキトサンが十二指腸で胆汁酸と混じると、ゲル状に固まった状態で、そのまま便として排泄されます。
つまり、身体に吸収されずに排出されるため、もちろん、コレステロール値も上げらないというわけです。
しかも、キトサンがゲル状に固まるとき、周囲に漂っている脂肪分も一緒に排出する作用があるので、脂肪とコレステロールに同時作用するスグレモノというわけです。
さらに、食塩に含まれる塩素も吸着、排出するので、血圧の上昇を抑制し、安定させる作用もある他、
ダイオキシンの吸収を阻害し、脂肪中のダイオキシン濃度を減らす作用があるという研究結果も、近年発表されています。
また、女性にとって嬉しいのは、整腸作用もある点です。
腸内には、善玉菌と悪玉菌が存在しますが、善玉菌は通常、食物繊維を「エサ」にして増えるので、よく「食物繊維を多めに摂りましょう」と言われます。
が、実はキトサンも善玉菌の格好の「エサ」になるので、ダイエットをされている方には一石二鳥と言えるでしょう。
キトサンが一般的なサプリメントと大きく違う点は、他のサプリが不足している栄養素を補うのに対して、キトサンは、体内の有害物質を吸着、排泄するという点です。
近年、食品添加物や環境汚染などが社会問題になっているので、毒物を排出するための一つの手段としても、「キトサン」はさらに注目されていくでしょう。