犬のしつけは、子犬のうちにはじめることで格段に楽になります。これは、成犬よりも子犬の方が環境に慣れやすく、適応しやすいからです。
子犬は頭も柔らかいですから、しつけにも適応しやすいのです。しかし、家に来たばかりの子犬に、いきなりしつけをするのはやめましょう。
まずは、新しい環境に慣れてもらうことが大切です。人間や家に慣れてもらい、人間や社会がどういうものか学んでもらいます。
もちろん、外の世界にな慣れることも大切なことです。散歩が出来ないうちは、抱っこをして外を少しだけ歩いてみましょう。
人間や家、外の世界に慣れてきてから、誰がリーダーかを子犬に教えてください。しつけで大切なポイントは、誰がリーダーかを教えることです。
リーダーが飼い主だということがわかれば、しつけがしやすくなるのです。
子犬の頃はリーダーが飼い主だと教えやすい時期ですから、このチャンスを逃さないようにしましょう。
子犬にリーダーが誰かを教える際に役立つものは、「食べ物」です。
飼い主が「ドッグフード」など子犬に食べさせることで、リーダーだと認識してもらいやすくなります。
ドッグフードなどの食べ物を与える際のポイントは、飼い主の手から食べさせることです。子犬との遊びの中でも、リーダーが誰か教えることが出来ます。
おもちゃを使った引っ張りあいなどの遊びの際に、必ず飼い主が勝つようにすることで、子犬はリーダーが誰か理解します。
このように、日常の中でリーダーを教えていくことが子犬のしつけの第一歩になるでしょう。
人間がリーダーになることの意味
犬のしつけの中で大切なことは、人間が犬のリーダーになることです。これは、犬が群れで暮らす動物だからです。
犬の群れの中には、リーダーがいて、犬たちはそのリーダーに従わなければいけません。リーダーに従わないことがあると、群れから追い出されることもあるほどです。
群れから追放された犬は、群れで暮らしているときよりも危険が多くなり、生きていくことが困難になります。
こうしたことから、犬はリーダーに従う性質を持っています。人間がリーダーになるということは、犬の性質を利用して、しつけをしやすくするということなのです。
人間が犬のリーダーになるというと、犬と上下関係を作って、犬に命令するという意味だと考える人がいます。
そして、犬が可哀想だと感じてしまう人がいます。
しかし、犬のリーダーになるということは、王様になって、何でも言うことをきかせるということではありません。
人間がリーダーになることは、犬の性質を利用して、犬の安全や健康を守るためのしつけをしやすくする意味を持っているのです。
リーダーをはっきりさせておくことは、犬にとっても良いことです。
リーダーのいうことをきくことは、犬にとって当たり前のことですから、しつけがスムーズにいきやすくなります。
しつけをするための準備として、遊びや食事を利用して犬のリーダーになってください。犬のリーダーになることは、しつけの基本です。
犬のリーダーになってから、しつけがスタートすると言っても過言ではありません。