亜鉛 Zinc

亜鉛 Zinc

◆味覚・嗅覚障害
◆前立腺障害の防止
◆コレステロールの沈着
◆免疫強化
◆精神安定

亜鉛は、体内で蛋白質の合成に関与しているミネラルです。筋肉の収縮性を左右し、インシュリンの形成を助けます。

また、亜鉛は前立腺で性ホルモンを合成し、精子作りを助ける働きがあり、前立腺の働きを正常化し、生殖器官の発達に重要な役割をもっています。

その他には、脳の機能にとって亜鉛は大切であるということもいわれています。

●前立腺肥大

前立腺と精液に多くの亜鉛が存在し、生殖器の健康を守るために必要です。また、亜鉛は前立腺肥大症の不快症状を減らす可能性のある酵素やホルモンの生成に関連しています。

例えば、前立腺を肥大させ、肥大症の症状を増加させるテストステロンの一種、ディヒドロテストステロン(DHT)をたくさん生成する酵素の活動を亜鉛は抑制します。

亜鉛を十分に補給すると男性ホルモンも正常に働くようになり、前立腺のトラブルも軽減し、尿が元気に出るようになることもあります。

●不妊

亜鉛は”セックス・ミネラル”といわれ、特に男性の生殖器官と深い関わりがあり、精液中には高濃度の亜鉛が含まれていることがわかっています。

睾丸や前立腺の亜鉛濃度が高いのは精子や精液の産生に亜鉛が必要なためで、不足すれば性機能障害を招きます。

男性の精子の数が減っている原因として環境ホルモンも考えられますが、それ以外に考えられるのが亜鉛の欠乏です。

亜鉛が不足していると精子の数が低下するだけではなく、弱った元気のない精子や奇形の精子が増える危険性も考えられます。

また、亜鉛は男性だけでなく、女性生殖の発育に不可欠と言われています。卵子そのものにも亜鉛が豊富に含まれており、亜鉛が欠乏すると妊娠しにくくなります。

ところが最近では、女性のライフスタイルや食生活の変化、ダイエットブームなどで、女性が摂取する亜鉛の量も減っています。

亜鉛が不足しがちな今、卵巣の働きが悪くなって生理不順で悩む女性が多くなっています。

●精力維持

男性ホルモン剤を摂取しても、それを活性化してホルモン作用を助ける亜鉛が不足していては、あまり効果が期待できません。

いろいろな精力剤を駆使して、勃起力や持続力を高めようとしても、思うようにならないという場合は、亜鉛不足が考えられますので、亜鉛を十分に補給すると良いでしょう。

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●味覚障害

亜鉛が不足すると、味覚が鈍化して濃い味しかわからなくなったり、甘さを苦く感じたり、味をまったく感じなくなったりする味覚障害があらわれます。

味覚障害とは、舌にある味を感じる細胞=味蕾(みらい)と言われる細胞の形成ができなくなるために起こる症状です。

味蕾は短い周期で細胞が生まれ変わるのですが、その細胞を形成する際に亜鉛をたくさん必要とするのです。

最近では、ファーストフードやインスタント食品中心の食生活やダイエットから亜鉛不足が生じ、若い世代にも味覚障害があらわれているようです。

●肌、髪、爪の健康

亜鉛が不足すると、爪の角質細胞(ケラチン)の合成がうまくいかず、爪に縦ジワが増えたり、白斑ができたりします。

同様にケラチンを含む毛髪も、亜鉛が不足することによりパサついたり、抜け毛が多くなります。

また、ニキビに悩む思春期の子供のほとんどが亜鉛が不足しているというデータもあるようです。

●「キレやすい」子供に

攻撃的な行動にでてしまう「キレやすい」子供たちは、亜鉛不足の食事が原因のひとつとして考えられるようです。

また、カルシウムが不足するとイライラする、とよく言われますが、カルシウムを体内の必要な場所に運ぶには亜鉛が必要となります。

亜鉛自体にも精神の鎮静効果があります。子供だけではなく、ストレスの多い大人も十分に摂取したい栄養素です。

亜鉛の体内吸収を妨げるものに「ポリリン酸ナトリウム」というものがあります。

これはインスタント食品やスナック菓子などの加工食品に多く含まれおり、現在の食生活の変化が亜鉛不足に関与していると考えられます。

また、アルコールを分解するのにも亜鉛が多く使われるために、お酒を沢山飲む方は特に亜鉛不足に注意してください。

特に毒性はないと言われていますが、過剰摂取を継続すると、銅の吸収を妨げ、銅欠乏性の貧血を招く可能性があるとの報告例もありますので、その点には注意が必要です。

キーレイトされた錠剤を摂るのが良い。

肉、レバー、魚介類(カキ、うなぎ、たこ、ホタテ)、卵、ヨーグルト

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