昔からのペットの定番と言えば犬と猫です。
小さいころから引き取り、食事を与え、散歩に出かけて、成長を見守ります。他にも小鳥やハムスター、小さい頃ならばザリガニ辺りを川で獲ってきて、家で飼った方も少なくないのではないでしょうか。
水槽で飼える動物と言えばザリガニもそうですし、グッピーや金魚も定番としてよく飼われています。
では、かにの飼育と言われて、思い当たる方はいらっしゃるでしょうか?
海の底にすむ生物を飼うと言えばヒトデやヤドカリはすぐに思いつくとは思いますが、なかなかかにを育てることはないかと思います。
なぜならかにとはあくまで食べるものであり、育てるものではないからです。しかしそう言ってしまえば、全てが食用可能ではないのかという思いに駆られてしまいます。
そこで今回は水槽でのかにの飼育方法について見ながら、かにの生態についても同時に確認していきたいと思います。
水槽に入れる水はもちろん海水です。海から汲んでこれるのであればそれでも構いません。海洋生物を扱うペットショップに行けば人工海水も売っているため、それを使用してもOKです。
水槽の底には砂と小石を敷き詰めます。ここまでは魚を飼う場合と同じです。しかし、かにの飼育の場合は手のひら大の石も幾つか置いておく必要があります。
理由はかにの隠れ家を作るためです。かには石と砂の間に隠れる習性があるため、必ず置いておく必要があります。これで最低限の準備は整いました。
いざ飼育するとなると餌を何にするかという問題があります。かには一体何を食べるのでしょうか。
海の中で生活している時は、主に死んだ魚類。他にもヒトデやイカ、エビなども食事として摂ります。
こう考えると、用意するのが大変そうですが、実はかには基本的になんでも食べます。
アサリやニボシ、魚の切り身、乾燥エビなどが飼育用の餌としては推奨されていますが、ご飯やうどんを与えても食べることで知られています。俄然飼い易さが増したように思います。
ただ注意事項がいくつかあります。まずはえさを与え過ぎないこと。これは水槽が汚くなるからというのが理由です。もう一つは一緒に棲まわせる生物です。
水槽があれば色んな生き物を飼ってみたくなるものです。しかし、先ほども記載した通りかにはなんでも食べます。とすると、飼育するものには気をつけなければいけません。
小魚やエビ、ヤドカリなどは特に要注意で、朝起きたらかにだけが水槽にいたということになりかねません。
こう見てみると、かにを飼育することは意外と簡単に思えます。生態をもっと詳しく知れれば、より飼い易く感じるかもしれません。
飼育してみようと考えている方は、一度かにの生態について詳しく調べてみてはいかがでしょうか。