ひとくちに薄毛の原因といっても人それぞれです。
ひとりひとり違うわけですから、あなたに合った薄毛対策をたてることが重要ですね。
ただひとつ、これは誰しもに共通していえる、毛髪のメカニズムがありますので知っておいてください。
人間の髪には、髪が生まれてから育ち、抜けるまでの成長サイクルがあります。これを一般に、ヘアサイクルといいます。
ヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期この3段階で成り立っています。
つまり、髪の毛は最終的には抜け落ち、そして新しい髪の毛が生えるというサイクルを繰り返すのですね。
髪が成長するのは、通常2〜6年と言われています。次におとずれる退行期では、
髪の成長がとまり、毛根の萎縮や角化が始まり、やがて細胞分裂を完全に停止する休止期へと移行します。
休止期を終えると、次の世代の髪が育ち始め、古い髪は抜け、新しい髪が生え始め、次の成長期へと入っていく・・・これを繰り返すのですね。
薄毛の方に共通して見られる原因は、このヘアサイクル途中に何らかの異常が発生し、
退行期、休止期になる以前に髪が抜けてしまい、その結果、成長期が短くなり、毛が細くなったり毛根が退化し始めます。
髪の毛が減る原因は、ヘアサイクルが乱れることにより、成長しようとする毛髪の数が減り、休止状態の毛髪が増えることに関係しています。
ですから、あなたのヘアサイクルを正常化することによって、健康な髪を育むための基礎となる頭皮の環境を整えることが、新たな発毛を促進するために重要なポイントとなるのですね。
薄毛と遺伝の関係性について
薄毛、ハゲは遺伝する、または隔世遺伝、巷ではよくいわれていますよね。
しかし結論から言うと、薄毛、ハゲの遺伝については完全に解明されていません。
まだ、はっきりと断定はされていないし、今後もされないかもわかりませんね。
でも、遺伝ですから、遺伝子を受け継ぎますから、まったく関わりがないかといえば嘘になるのかもしれませんね。
薄毛そのものが絶対に遺伝するというわけではなく、薄毛になりやすい体質を受け継いでいると言い換えたほうがよいでしょうか?
よく、男の子は母親に似るといわれます。
それは、男性が持つY染色体は、女性のもつX染色体よりも遺伝要因が少なく、生まれてくる男の子は母親のX遺伝子の影響を強く受けることが多い、
こういわれていることに起因しています。
だから、薄毛・ハゲに隔世遺伝が関わるとすれば、あなたの母方のおじいちゃんの頭髪を思い出してみてください。
それと、母親から受け継がれたX染色体の、男性ホルモンが突然変異して薄毛になるという説もあります
AGA(エージーエー)と呼ばれる、男性型脱毛症の場合、一般的に、遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因といわれていますから、
X染色体の男性ホルモンが突然変異して薄毛になる、という説は頷けるところでもあります。
AGA(男性型脱毛症)は抜け毛・薄毛がゆっくりと進行していきます。ただし、男性型脱毛症では一般的に、薄毛になっていてもうぶ毛は残っています。
うぶ毛が残っている限り、普段のケアを怠らなければ、髪の毛は太く長く育つ可能性は大いにあります。
決してあきらめる必要はありませんよ!