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凡人道 ひろゆき

「凡人道」 要約

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著者 ひろゆき

序論

日本の将来は厳しい。ひろゆきこと西村博之氏が書いた『凡人道』では、これからの日本がいかに生きづらくなるかについての洞察が描かれています。ひろゆき氏は、日本がバブル経済の崩壊以来、経済成長が停滞し、国民一人当たりのGDPが下がり続けている現状を指摘します。アメリカや中国が経済的な成長を続ける中、日本はその波に乗れず、給料も1997年と比べて減少傾向にあると述べています。

さらに、経済の悪化に伴って失業率や自殺率の上昇、治安の悪化、テロや暴動の発生なども懸念されています。これらの要因が重なり、日本社会はますます暗い方向に向かっていくとひろゆき氏は警告しています。しかし、個人レベルで見れば、まだ満足のいく人生と幸せを手に入れる方法はあると言います。それが「凡人道」です。凡人がこの厳しい時代を生き抜くための具体的な方法を5つ提案しています。

トピック1:給料や需給が上がらなそうな職場は転職する

ひろゆき氏は、仕事には「積み重ねが利く仕事」と「積み重ねが利かない仕事」があると述べます。積み重ねが利く仕事とは、経験を積むことで生産性や給料が上がる仕事です。例えば、プログラマーや医師などは、経験年数が増えるにつれて給料が上がります。一方、積み重ねが利かない仕事とは、経験を積んでも給料がほとんど変わらない仕事です。例えば、コンビニのアルバイトなどは、新人と3年勤務している人の時給が大きく変わりません。

自分の仕事がどちらに当てはまるかを見極めるためには、3年先や10年先の先輩の給料や需給をチェックすることが重要です。能力や経験年数に応じて給料が上がる仕事であれば、それは積み重ねが利く仕事です。このような仕事を選ぶことで、将来の不安を軽減し、安定した生活を送ることができるとひろゆき氏は提案します。

トピック2:インフルエンサーに搾取されるな

最近では、オンラインサロンや仮想通貨セミナーがブームになっていますが、ひろゆき氏はこれに対して警鐘を鳴らします。多くの人がインフルエンサーの影響を受けて、オンラインサロンに参加していますが、実際に儲けているのはサロン主とその手数料を受け取る企業だけです。オンラインサロンに入ることで人脈が広がり、お金が儲かると思っている人が多いですが、実際には組織の上部に食い込まない限り、利益を得ることは難しいと述べています。

これは、マルチ商法や新興宗教団体と変わらず、多くの人が搾取されるだけのシステムです。ひろゆき氏は、オンラインサロンやセミナーに期待し過ぎず、暇つぶし程度に考えるべきだと提案します。インフルエンサーやオンラインサロンに依存せず、自分の実力や経験を基にした行動を取ることが重要です。

トピック3:恋人をとりあえず作ってみる

ひろゆき氏は、個人として幸せな人生を送るためには、恋人の存在が大きな要素になると述べています。しかし、「彼女ができない」という悩みを持つ人に対して、恋人候補を絞りすぎていることが原因であると指摘します。モテる人は、世界中の全員が自分の恋人になる可能性があると思っており、間口が広いのです。

恋人ができるかどうかは、いかにハードルを下げられるかにかかっています。相手のスペックに多少目をつぶってでも、まずは恋人を作ってみることを勧めています。そうすることで、女性との接し方や考え方、喜ぶポイントが徐々に分かるようになります。恋愛経験を積むことで、より良いパートナーシップを築くためのスキルが身に付きます。

トピック4:非モテおっさんは保護犬を引き取ってみる

ひろゆき氏は、世界中で「キモくて金のないオッサン」(KKO問題)が増えていると述べます。こういった人々は、自分の置かれた環境に絶望し、社会に対してテロ行為のような暴走をすることがあります。アメリカでも、未来に希望を持てなくなった人々が自殺だけでなく、無関係の他人を巻き込んで社会からドロップアウトするケースが増えています。

そこで、ひろゆき氏は彼らが社会から卒業したくなくなるような未練を残すべきだと言います。その一つが保護犬を引き取ることです。人は何者かから頼られることで幸せを感じる生き物です。絶望してしまいそうな人に、自分が世話をするべき存在、例えばペットを与えることで、自分がいなくなるとその存在が路頭に迷ってしまうと思い留まり、社会の安定も保てると述べています。

トピック5:欲望をコントロールする

ひろゆき氏は、これからの日本では給料が伸びるかどうかわからないため、欲望をコントロールできるかが幸せに生きる鍵だと述べています。例えば、高いブランド品を手に入れないと満たされない人は、お金や欲望との付き合い方を見直す必要があります。ブランド品を買わないと我慢できない人よりも、ユニクロの服でも満足できる人の方が手軽に幸せになれます。

なぜなら、消費しなければ幸せを感じられない人は、どうしてもお金がかかり、稼ぐための時間を確保しなければならなくなります。安いもので満足できたり、何かを制作することで幸せになれる人は、コストがかからず、より簡単に幸せを感じられます。稼げる人なら問題ありませんが、今後稼ぐことが難しくなる社会では、いかにお金を使わずに楽しめるかが重要です。

例えば、週末にカラオケに行ったり、居酒屋で友達と騒ぐことでしか幸せを感じられない人は、お金がなくてそれができないと途端に不幸を感じてしまいます。一方、家でYouTubeを見たり、絵を描いたり、料理をしたりしてお金を使わずに楽しめる人が、これからの時代は最強です。ぜひ、お金を使わない趣味を一つでも見つけてみましょう。

結論

ひろゆき氏によれば、これから日本が生きづらくなることは確実です。そこで凡人がサバイバルしていく方法として、以下の5つの方法を学びました。

  1. 3年して給料や需給が上がらない職場は転職する。
  2. インフルエンサーに搾取されるバカにならないこと。
  3. 相手のスペックに多少目をつぶってでも恋人をとりあえず作ってみる。
  4. 非モテおっさんは保護犬を引き取ってみる。
  5. 欲望をコントロールできる人になる。

ひろゆき氏独特の思想が多く、とても勉強になりました。この方法を実践することで、個人としての満足のいく人生と幸せを築くことが可能です。

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