みなさんは、自分の口臭についてどの程度把握していますか?
自分の口臭を言い表すならどういう臭いか、と聞かれたとき、
「薬品のような臭い」と答える患者さんが口臭外来にはいらっしゃるそうです。
実際に患っていない場合には、この薬品臭というのは少々分かりにくいのですが、何となく分かるように言い換えるなら、甘ったるいような臭いであるといいます。
それでは、口臭がこのような甘ったるさのある薬品の臭いであると感じたら、それは何が原因なのでしょうか?
このような甘ったるい薬品の臭いは、アセトンという物質が引き起こしているといいます。
それでは、どのような原因でアセトンが増えるのか、いくつかの原因があります。
まず一つ目は、糖尿病です。
糖尿病になると、体内にアセトンが残留しやすくなるようになってしまうために、このアセトンの口臭がするといいます。
次に考えられるのが、肥満です。
肥満体の人程、このアセトンが体内に発生しやすいために、口臭が甘ったるい薬品の臭いになりやすいようです。
また、肥満はそのまま糖尿病の原因ともなりますので、二重の要因となっている場合もあります。
さらに考えられるのは、アルコールを摂り過ぎているという可能性です。
このアセトンは、アルコール系の物質ですので、アルコールの過剰摂取はすなわちそのままアセトンを体内に貯めやすい原因となります。
それでは、これらの原因によって薬品臭のする口臭が発生したらどうするべきか?
三つの原因共に、口臭だけではなく体全体に影響を及ぼすものですので、是非いずれが原因であるのか特定するために医者に掛かることをお勧めします。
特に糖尿病である場合には、早期に対応しなければ死に繋がる病気です。
薬品臭のする口臭を一つの発見用途として使うことが出来れば、早期発見に繋がるでしょう。