頭皮にかゆみが出てきたという悩みを抱えている人は、その大半が脂漏性皮膚炎という症状に該当します。
今回は、頭皮に湿疹やかゆみが出てきた場合に、その原因を考えるとともに、どうすれば症状を改善することができるのかについて考察していきます。
頭皮にフケやかゆみが急激に増えた場合、脂漏性皮膚炎の可能性が最も高いです。
皮膚科に行くのが確実ですが、アレルギー症状が併発した場合はアトピー性皮膚炎。
特定の物質に触れた結果、湿疹のような炎症を起こした場合は接触性皮膚炎。
そして、特にそれといった症状がなく、単純にかゆみが出て、湿疹やフケがあらわれた場合は、ほぼ大半が脂漏性皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎になる原因として、代表的なものは、汗の過剰分泌、頭を洗う時に使用しているシャンプー及びリンス・トリートメントの拒絶反応、ストレスによる炎症といったものが挙げられます。
また、生活習慣の乱れでも頭皮湿疹の原因となる事例が報告されています。
次から説明するこれらの治療は、あくまで対処療法に過ぎません。
原因を特定することが重要です。汗の過剰分泌に対しては、汗をかくことをやめるのではなく、すぐにシャワーを浴びたりして、頭部を清潔に保つことが大切です。
また、それができない場合でも、汗をかいたままにしておくのはよくありません。
脂漏性皮膚炎ならまだしも、アトピー性皮膚炎だった場合、汗を放置すると、症状が悪化するばかりでなく、非常に強いかゆみをもたらす場合もあります。
頭皮に汗をかいた場合は、ハンカチやタオルで速やかに拭き取りましょう。
使う素材は、吸水性に優れ、皮膚への刺激が少ない綿がいいでしょう。
使っているシャンプーやリンスが原因と思われる場合、銘柄を変えるのが手っ取り早いですが、髪の毛の洗い方に問題があるケースの方が多いです。
髪の毛を洗う上で一番時間をかけるべきなのは、最後のシャンプーあるいはリンスを洗い落とす部分です。
これらの液体が十分に洗い落とせていないと、皮脂がたまりかゆみの原因になります。
また、洗っている時に爪を立てて力を入れて洗う人がいますが、これもよくありません。
頭皮を傷つけるだけでなく、汚れを落とすのはもみ洗いが一番適しているからです。
理想は、指の腹で頭頂部に向かって全体を軽く揉むように洗うようにすることです。
力はそんなに入れなくても十分汚れは落ちます。
最後にストレスですが、これは、ストレスの原因を排除するのが理想ですが、例えば人間関係がストレスの原因だったりすると、それを排除するのは困難です。
ストレスを発散する方法を見つけましょう。
趣味であったり、スポーツ、旅行など、なんでもいいのでストレスを溜めこまないことが重要です。
特に現代はストレス社会と言われています。ストレスの溜めすぎは、頭皮だけでなく精神面にも悪影響を及ぼします。
効果的にストレスを解消できるようにすることは、現代人の義務とも言えることでしょう。