アトピーになった場合、最終的に目標とするべき到達点は体質改善です。
アトピーというのは、元来の意味はアトピー体質と言って、アレルギーを引き起こしやすい先天性の体質という意味です。
薬などによって、症状を緩和するのは、あくまで対処療法に過ぎません。
治療とは言えないのです。
アトピーを治すというのは、体質そのものを変えなくてはいけないのです。そのためにはどうすればいいのかについて今回は考察します。
体質を改善するために必要なのは、生活習慣の変化です。
それと同時に、身の回りの道具も変える必要があります。
大げさなことを言えば、生活していくうえで必要な行為すべてを見直すことが必要なのです。
まず、寝具です。
睡眠は人間の生活に不可欠な要素であり、かつ、一日の行動の中で一番汗をかく行為です。
汗をかくのは、アトピー患者にとって重要な意味を持ちます。
デメリットでは、かゆみを引き起こす原因ですが、自律神経に異常をきたすアトピー体質にとって、汗を通常通りに分泌することができる体質に戻す絶対条件です。
寝具はダニアレルギーの原因にもなりえます。
アトピー体質の場合、皮膚のバリア機能が低下しているので、ダニなどのアレルゲンを防ぐことができないのです。
そのため、寝具の材質は、汗をこもらせない性質のものを使うと同時に、頻繁に干して、ダニを繁殖させないことがアトピーを改善する一歩になるのです。
次に食事です。
アトピーの体質改善を語る上で最も重要なのが食事です。
アレルギーとも密接に関わる食事ですが、糖尿病などのような厳しい食事制限があるわけではありません。
ですが、体の体質そのものを変えるとなると、それなりに守るべきことが出てきます。
まず、揚げ物の摂取は大幅に制限されます。
正確には、揚げ物の調理に使う油が、アトピーの症状を悪化させるのですが、これを防ぐには、揚げ物を食べないようにするしかありません。
加えて、肉類も動物性タンパク質を多く含むので、制限の対象になります。
動物性タンパク質もアトピーの症状に悪影響を及ぼします。
そして、乳製品も制限の対象になります。
摂取するのを推奨される食材は、青魚類、海藻、野菜(特に冬野菜)、果物、ビタミンBを多く含む食材です。
食習慣を改善することでアトピーの症状は飛躍的に良くなると言われています。
そして、最後に運動です。
定期的な運動は、汗をかくことができる体質になるために欠かせないものです。
そして、運動で汗をかいた時に同時に行うべきなのが入浴です。
汗を素早く洗い流し、皮膚を清潔に保つと同時に、保湿を維持できる入浴は、アトピーの治療に不可欠です。
これらの生活習慣の改善でアトピーを治すための体質改善を行うのが、薬に頼らない本当の治療なのです。