口臭の原因には、様々な場所が考えられます。
その多くは口の中で発生しますが、他にも胃腸や肝臓、腎臓なども口臭の原因となることが知られています。
そして、もう一つが「のど」からくる口臭です。
のどから発生する口臭の原因は、どういうものなのでしょうか。
簡単に考えると、のどに臭いが蓄積するような場所があるとは考えにくいと思います。
正確にはこの口臭、のどの奥にある扁桃腺という場所から発生しています。
扁桃腺と言えばリンパ球などの殺菌成分を持つ細胞を司る場所ですが、この扁桃腺にある腺窩という穴が、口臭発生の原因です。
この腺窩に細菌の死骸や、役目を終えた細胞、あるいは食べカスなどが溜まって固形化した「膿栓」と呼ばれるものが、この口臭の原因です。
「膿栓」とは、俗には「臭い玉」と呼ばれ、これ自体が非常に強い下水のような臭いを持っているために、口臭を悪くする原因になります。
それでは、この膿栓が出来て口臭が発生してしまった時にはどうするのが良いでしょうか。
膿栓が出来るのは喉の奥なので、ピンセットなどを使えば自分で取ることも可能です。
しかしこの方法を取るのは慎重になった方がいいでしょう。
もし膿栓を取る際に腺窩を傷つけてしまうと、その傷は治りにくく、次に膿栓が溜まる穴が大きくなってしまい、より大きな膿栓が発生してしまいかねません。
そうならないために、自分で取るのではなく、耳鼻咽喉科などの医者に掛かって取ってもらうほうが確実で安全ですので、そちらの方をお勧めします。