え?昆布で口臭?
逆に口の中が磯臭くなりそうとげんなりしてしまったアナタは、有力な口臭抑制候補を軽視しがちです。
昆布で口臭予防はできるのです。
でも、別に○○産の昆布からエキスを抽出して…というものではないのです。
どの家庭でも戸棚や冷蔵庫を開けたりすると入っているだし昆布を使用すればよいのです。
さて、では昆布による口臭抑制のメカニズムに迫ってみましょう。
そもそも、口臭というもので他人が感じるもの、いわゆる「他臭症」の原因は、その80%~90%が口腔内で起こっているとの研究報告があります。
その原因は、口腔内が渇いて細菌が繁殖し、その細菌が口腔内の食べかす等を分解する際に発生するガスです。
もちろん、歯磨き不足や入れ歯の長時間装着によっても最近は増えますので、ガスは沢山発生します。
口腔内が渇く、このいい例が、朝起きた時です。
朝起きた際、口の中が気持ち悪かったり、におうなと感じたりした方は少なくないハズです。
これは、寝ている間に唾液の分泌量が減少する事により、口腔内が渇いてしまい、細菌繁殖してしまっているのです。
さて、昆布が何に効くかがなんとなく分かってきたかと思います。
昆布を口の中に入れていると、体は昆布を異物と捉え、唾液を分泌して洗い流そうとする効果があります。
つまり、口腔内が渇かないので、細菌繁殖がしないわけですね。
また、昆布には、アルギン酸という物質が含まれています。
このアルギン酸ですが、食物添加物にも使用されている食物繊維の一種で、コレステロールの排泄作用があり、特定保健用食品としても商品化されています。
この優れた物質は、実を言うと唾液の分泌量を増やしてくれる作用もあり、まさに口臭には昆布としてダブルの効果があるわけです。
更にコレステロールの排泄作用や食物繊維を多量に含んでいますから、便秘等にも有効です。
優れた食品である昆布は、口臭予防ほか積極的に摂って行きたい食品ですね。
ただし、だし昆布をそのまま食べると口腔内を傷つけてしまう恐れもありますので、食べやすい大きさにカットしてください。
あと、噛むのではなく、口の中で転がしている方が唾液分泌効果が高いです。
こんな身近な食品で口臭が予防できるなんて、嬉しい話ですが、食べすぎにはご注意ください。
昆布の周辺には塩分も多量に含まれていますので、高血圧になってしまうかもしれません。
何事もほどほどにしましょう。