わきが多汗症を一緒に考えている方も多いと思いますが、わきがと汗の臭いは、まったく別のもです。
風邪をひいて寝込んだとき、入浴もせず、髪も洗えない、体の臭いは強くなる一方です。
風邪をひいて寝込んだ場合の臭いのほとんどは汗の臭い、汗くささであり、わきがとは違います。
お酒を飲み過ぎたり、焼き肉を食べたりしたあとは、かなり強い臭いがし、本人は気づいていませんが、翌日まで残ることもしばしばあります。
また、不摂生だったり清潔にしていないために健康状態によっては、口や鼻、耳から異臭を発する場合も考えられます。
「体臭」と「わきが」は、まったく異質なものなので、最大の相違点は「臭いを防ぐことができるかどうか」という点くらいです。
世の中は冷たく、わきがは不潔であるように解釈している人が多いく非常に残念です。
髪の臭いや汗くささならば、風呂に入り浴体を洗えばいいし、清潔を保てば、臭いは消えるはずですが、わきがはそうはいきません。
どれほど清潔を心がけても、あの強烈な臭いを完全に止めることは治療以外難しいのです。
余計なニオイを許せない傾向がだんだんと強まり、わきがの人は非常に肩身の狭い状況になってきているようです。
わきがになる年齢
わきがに気付く年齢は、一般的に女性の場合、生理が始まって2〜3年経った頃。
そして男性は、思春期が始まる少し前ぐらいから臭いが強くなってくると言われています。
男女ともに、高校生くらいで大人のアポクリン腺になるようです。
しかし、わきが体質で、アポクリン腺の量が多いからといって、必ずしも症状が出るというわけではありません。
成長とともに分泌されるホルモンの影響で、アポクリン腺がわきが臭を放ちます。
そのホルモンの分泌の関係で、場合によって20歳前半までわきが臭がしないこともあります。
そして、なにかのきっかけで、急にわきが臭を放つようになってしまうこともあるのです。
注意しなくてはいけないことは、一過的にホルモンが増加する事により、わきが臭が強くなる時期もあります。
その時の臭いだけで、自分がわきがであると思いがちになるのですが、時期が過ぎると、臭いが治まってくるということもよくあります。