冬でも半そででいても、やたらと汗をかくので、わきがになるのではないか?と心配する方も多い。
どんなに汗をかいても、それが全身の汗腺から分泌されるエクリン汗ならば、独特の汗臭さはあっても、わきが臭は発生しません。
人により、汗腺類の総数と活動の程度は、違いがあり、夏でも汗をかきにくい人もいれば、ちょっとしたことで汗をかいてしまう私のような「汗っかき」の人もいます。
通常分泌される汗のニオイとわきがのニオイが別のものであるように、汗をかきやす体質であっても、わきがになるわけではないのです。
肥満傾向にある人は一般的に汗をかきやすいものです。
肥満傾向にある人は、皮下脂肪が厚いために体内の熱を皮下脂肪にさえぎられ放出しにくい。
そのため多くの汗を出して体温の上昇を抑えなければならないからです。
体温が上昇することにより汗腺より汗として放出することにより、体温を保つように人間の体は出来ているのです。
緊張しているときとか、運動したときなどもこうして汗により体温の調節を交感神経や自律神経が行っているのです。
食事をするとすぐに汗が吹き出す人もいますが、これも正常な反応です。
食べたものが体内でエネルギーに変換され、この時に発する熱を調整しているためです。
わきがと体質の腋毛の特徴
わきが体質の人の腋毛にはいくつかの特徴があります。
しかし、それは男女によってかなり違います。
女性の場合、腋毛が太めの傾向があり、1つの毛穴から2本はえている場合もあります。
また、毛根が比較的大きいのも特徴の1つです。
男性の場合は逆に、腋毛があまり太くはなく、柔らかい猫のような毛の人が多いのが特徴です。
男性で、このような腋毛に白い粉のようなものが付着している場合
それだけでわきがの診断が出来ます。
また耳の中にも毛が生えていて、
その毛が比較的多い場合には、そこにアポクリン腺が存在していること
そして脇の下にもたくさんのアポクリン腺があることが類推出来ます。
男女共通の特徴は、アポクリン腺が毛穴に開口しているため、腋毛の量が普通の人より多い事です。
そして、腋毛が存在する事によって、わきが臭を遠くまで届けてしまいます。
出来るだけこまめに除毛し、清潔を心掛けましょう。
わきがと体質の人の耳垢
わきがの自己診断の方法はいくつか存在しますが、
中でも「耳垢が湿っている」というのは最も信頼度の高い指標となります。
通常耳の中にはエクリン腺が存在しません。
しかし、そこが湿っているという事はアポクリン腺の瘢痕が存在しているという事です。
アポクリン腺が耳の中にあるということは、最もアポクリン腺が多い場所、腋の下にも多くのアポクリン腺がある。
つまり、わきが体質なのではないかと推測できるという事です。
一般的に、耳垢が湿っていればいるほど、わきが臭も強くなっているという傾向であるようです。
また、耳垢のが湿っている時間の長さもわきが臭の強さと関係があるようです。
判断方法は、風呂の後や運動後、興奮や緊張をした時を避けて、普段の状態の時、綿棒で耳の中をそっとこすりましょう。
毎日耳の掃除をしているにも関わらず、綿棒に湿った耳垢が付着していたら、ほぼ間違いなくわきが体質といえます。
注意して欲しい事は、たとえ耳垢が軟らかくなく乾燥していても、わきがではないという証明にはなりません。
そんな人が実際に手術をした場合にも、アポクリン腺が沢山あったとうことも少なくないようです。