年齢が40代後半に近づくと女性の体の中ではホルモンの分泌量に変化が生じてきます。
認めたくなくても、いくら見た目に気を使って若々しくしていようと、体の中での変化には抗いようがありません。
体の中で女性ホルモンが急激に減少すれば、体に徐々に更年期障害として不調を感じることとなり、その不調は数年継続することもあるでしょう。
この更年期障害、精神的な症状と肉体的な症状が人によっては複数現れることもあり、その程度は大きくない場合もあるとは言え不快に感じることでしょう。
精神的な症状では欝やイライラ、体にはほてりや発汗・頭痛や不眠なども症状として表れます。
人によってはこれらの症状を発端として他の症状に悩まされることもあるかもしれません。
これらの症状は体内の女性ホルモンが急激に減少することで起こります。
そこで更年期障害を治療方法としては、女性ホルモンを外部から取り込むことで女性ホルモンの急激な減少をできるだけ緩やかにする治療方法と、
女性ホルモンの急激な減少によって起こる各症状を緩和する方法とに分けることができます。
この二つの治療方法を併用することでホルモンの減少をセーブし、更に症状を個別に回復していけば更年期障害そのものも和らいでいくと言うことになります。
しかし、この方法を取れば症状が多岐にわたる場合には多くの投薬治療が必要になります。
薬の内容によっては副作用が出ることもあり、場合によっては更年期障害なのか、薬の副作用なのか、
区別が付かないことから、更にイライラが増えたり不安感が増えたりすることもあるかもしれません。
そこでこれら西洋医学を中心とした投薬による更年期障害の治療法に変わる治療法として利用されているのが漢方による治療です。
特に最近では西洋医学の中でも東洋医学を見直すような動きも広まっており、個別の症状を緩和する西洋医学の治療法よりも、
体の内部を整えることで全体的な症状の緩和が望める東洋医学のほうが、更年期障害のような多くの症状を抱える症状には有効であるともいわれています。
最近では漢方薬の専門店も増加してきています。更に漢方薬や東洋医学の知識を持った医者も珍しくはなくなってきています。
今まで中心に据えられていた西洋医学による治療よりも、人によっては東洋医学的な治療のほうが体に合うということもあるでしょう。
その人の症状に合わせて選択できる治療方法が増加するということは、何はともあれ望ましいことであるには違いありません。