銀行で貯金をすると、貯金に金利がついて貯金額が少しずつ増えていきます。雀の涙ほどであっても嬉しいですね。
この金利が、FXにも存在します。スワップというFXのルールは、通貨の売買による金利を利用して利益を得るための重要な手段です。
あなたが円を売却した時の金利が1%で、他の外貨を買った時の金利が2%であった場合、その金利差は1%です。
その金利差がスワップであり、それがそのまま利益となります。
FXでは通貨を売るときに金利を支払い、買うときに金利を受け取る仕組みのため実質的に自身の持つ金利が交換(スワップ)されることになります。
金利差で利益を得るということは、FXの活動で生活していくという考えではなく、FXは副収入としてお小遣いが稼げれば良いという方にはまさにうってつけの仕組みです。
ただし、為替レートによって日々手に入るスワップの金額は変動します。
また、FX業者によってもスワップの金額はそれぞれ違うため、自身の見合ったFX業者で取引する必要もあるでしょう。
ここで重要なのことがあります。それは、取引を行なっている状態ならばFXを始める際に自身が用意した証拠金の金額以上のお金を出金することはできない、ということです。
証拠金が一万円なら一万円だけ金利で得た利益を出金するこが出来ますが、その場合、たとえ二万円利益があったとしても二万円を出金することは不可能です。
地道にFXを行いたい方にはあまり関係のないお話かもしれませんが、大きく儲けてばばんと使いたい!という方は特に注意してください。
通貨売買の金利差を利用したスワップは、上手く運用することができれば、地道に、確実に利益を得ることができる手堅い手段です。
勝ち方は人それぞれ好みもあると思いますが、この機会に、ぜひ一度スワップ運用を行なってみてはいかがでしょうか。
証拠金維持率を保つために余裕のある資金でFX取引をしよう
レバレッジをかけて外国為替を取引できるFX。FXの日本語での正式名称は外国為替証拠金取引ですね。
その名の通り、それぞれのFX業者が定める一定額以上の証拠金(担保金)を基に取引を行うのがFXなわけです。
多くのトレーダーをとりこにしている投資と言っていいでしょう。しかし何の制限もないわけではありません。証拠金維持率を保ちつつ取引をする必要があります。
必要証拠金とその証拠金維持率のしくみを知らないとFX取引をするのは危険ですよ。
例えば1ドル100円のレートで1万通貨買ったとしたら、100万円の取引をしていることになります。
その時100万円の数%(FX業者によって異なる)の証拠金が必要になります。これがいわゆる必要証拠金ですね。では証拠金維持率とはどんなものでしょうか。
証拠金維持率とは、実際に取引をしている金額に対して証拠金残高の割合のことを指しています。
もちろん為替レートは一定ではありません。レートの上下によりこの証拠金維持率も変動します。
上記の例で、もしレートが下がって1ドル99円になると1万通貨は99万円の価値になり、含み損は1万円です。
では証拠金維持率はいくらになるでしょうか。証拠金5万円-含み損1万円=4万円、4万円÷5万円×100=80%になりますね。
その業者によって違いますが、多くの業者は証拠金維持率を50%以上維持するように設定しています。
もし50%をきるとアラートメールなどで警告されます。マージンコールともいいますね。
それでもその警告に従わず、証拠金が追加されなかったりポジションを決済しなかったりすると、強制決済(ロスカット)されてしまいます。
ですから業者の定める証拠金維持率を保ちつつ取引しないと、痛い目に遭いますよ。
どうすれば証拠金維持率を保てるでしょうか。ポイントは二つ、一つは余裕のある資金で取引を行うことです。
証拠金ぎりぎりで取引すると、ちょっとしたレートの変動で維持率を割り込んでしまいます。
最低300%の維持率で取引を始めると精神的にも余裕をもって取引できます。もう一つは、躊躇せずに早めの損切りを心がけることです。
「損切りは利益の第一歩」、証拠金維持率を意識しながら、利益を増やしていきましょう。