「口臭治療したいなぁ。じゃあ、近くのクリニックに行ってこよう!」と思ったアナタ。
ちょっと待って!お近くのクリニックは口臭を診てくれますか?
もしかすると、看板に「内科、外科、消化器外科、○○科、○○科…」と書いてありませんか。
実はこの診察項目、日本においては医療法という法律で決まりごとがあるんです。
標榜科というものですが、厚生労働省で名称は決められています。
ただし、ある一定の組み合わせ以外であれば、いくつでも付けていいので、沢山の○○科って看板に付けているところが多いのです。
お近くのクリニックで良く見かけませんか?
沢山書いてあるのはいいけど、一体どれが専門科のクリニックなの?と思われる方も多いかと思います。
場合によっては、「内科」「外科」と並列して書かれている事も。
分かりにくいですね。
このような時には、臓器の名前が書いてある診療科をみてみましょう。
文頭の例の場合は、「消化器外科」とありますよね。
この場合はこれが専門の可能性が高いと考えてもよいでしょう。
喘息の治療とかで行ってしまうと、いくら「内科」と書いてあっても専門外であるのでご注意を。
さて、では「口臭科」を探さなきゃと思われるかもしれませんが、残念ながら口臭科は存在しませんし、そもそも「医科の」クリニックは、選択肢を間違ってしまっています。
まずは、「歯科の」クリニックに行って下さいと言われてしまう可能性が大です。
では、歯科に行けば全て解決か!と思いきや、そうとも限りません。
何故なら口臭の原因は、口腔内の不衛生だけではなく、内臓疾患に伴うものもあるからです。
その場合には、先程出てきた内科の先生方、もしくは耳鼻科の先生方の出番となりますが、その場合は、
歯科の先生に紹介される事が多いので、むやみに内科に行かず、まずは歯科に行きましょう。
最近は「口臭外来」という専門の外来を行っているクリニックもあるそうです。
そちらに行けば、経験豊富な先生が的確なアドバイスや治療、場合によっては内臓疾患専門医へ紹介してくれると思いますので、安心できるかもしれません。
また、医科と歯科では免状が別なので基本的には一人の先生が両方を診る事は出来ないと思われますが、
御夫婦でクリニックをされていて、医科と歯科が併設されていたりする例も多々あります。
このようなクリニックであれば、一気に治療を行う事が出来ますので非常に利便性が高いかと思います。
これから口臭治療へ行こう!
と思っていたアナタ、風邪とは違いますからくれぐれも診療科を間違えないようにしてくださいね。