便秘になった時に体操をすることで症状を改善しようとするのは問題ないように思えます。
実際、多くの便秘の原因は、腸の蠕動運動の機能が落ちているからなので、体をひねるようなストレッチや体操をすれば、症状がよくなるケースが多いです。
では、逆に体操をしてはいけない便秘というのはあるのでしょうか。
今回は、それについて解説していきます。
便秘の中でも、体操やストレッチをすることで、逆に症状が悪化する便秘は存在します。
便秘にはいくつかの種類があります。
原因によって定義分けされているのですが、体操やストレッチなどが効果を発揮する便秘は「弛緩性便秘」と言われるものです。
便秘で悩んでいる人のほとんどがこの弛緩性便秘と言われているので、
通常は体操をして腸を刺激するのは良いことなのですが、これがマイナスに働くタイプがあります。
体操などで腸に刺激を与えることで症状を悪化させるのが「痙攣性便秘」というタイプの便秘です。
このタイプの便秘は、主に、強いストレスや緊張がかかった時に発症するもので、旅行などで突然便秘になるのは、このタイプが多いです。
痙攣性便秘は医学的には過敏性腸症候群と訳されます。
要するに、腸が刺激に対して敏感になっている状態で、その時に腸に刺激を与えると、症状が悪化するというわけです。
体操は、便秘全てに効果的だと判断するのは早計です。
自分が便秘になったら、どのタイプの便秘であるかを把握して、最適な治療法を実践することが必要です。
食物繊維と水分をとることは、どのタイプ便秘にも効果的なので、まずはここから試すのがいいでしょう。