「血液検査」と聞くとちょっとぞっとしてしまうのは私だけでしょうか?注射で吸い取られる自分の真っ赤な鮮血・・・。
想像しただけで、貧血になりそうです。
でも、大切なわが子を授かるための不妊症治療の一貫だとするならば、こわい血液検査もガマンしなければなりませんよね。
でも、不妊症治療になぜ血液検査が必要なのでしょうか。
不妊症の原因のひとつは、ホルモンの異常です。人間の身体には実に多くのホルモンが存在して、それぞれの役割を果たしています。
妊娠するには、良い卵を作るホルモンと、しっかり排卵するためのホルモンと、着床を導くホルモンが活発に働かなければなりません。
そのどれかのホルモンが少なすぎたり多すぎたりすれば、不妊症の改善が難しいのです。
ですから、検査をして、ホルモンのバランスを見る必要があります。
そこで、血液検査登場です。人間の血液はすごいのですね。ホルモンのバランスまで、血液でわかってしまうのですから。
注射で採血して、結果を待ちます。難しいアルファベットと数字によって、あなたのホルモンの結果が表されます。
それによってお医者さんがあなたに投薬するかどうか判断するのです。
投薬は、飲み薬の場合もあれば、ホルモン注射のこともあります。
もし投薬されるようならば、その内容を納得するまでお医者さんに確かめて安心して注射や薬を服用してください。
また、不妊症の原因は、血液検査だけではわからないこともあります。多くの不妊症は原因不明といわれています。
血液検査をしても異常がなく、別に大きな病気もしたことがないのに、不妊症で悩むという人もいるのです。
さらに、子宮などの形によっても、妊娠しにくいという場合があるようです。それはエコーで判断する必要があります。
血液検査では外見の形はわかりません。不妊症を改善するためには多くの検査や治療が必要です。
しかも、多くの場合、長期間になります。不妊症の治療を行う際には、周りの方の協力が必要不可欠でしょう。