「ダイエット」の文字が情報網の中で飛び交う現代社会。肥満は世界中の先進国が抱える問題となりつつある。
しかし、一方で飢餓と飢饉に苦しむ発展途上国も少なくない。肥満は日本でもひと昔までは考えもしなかったことであろう。
これは食の氾濫と贅沢の結果としか言いようがない。
食は豊かな国に生まれたものの自由と考える人が多いと思うが、食の自由が様々な弊害を生む様を見ていると、食に対する考え方を変えるべきではないかと思う。
他の国のこととして、飢餓、とは言うものの、今の日本人で本当の「飢餓」を体験し、その苦しみを知っている人はどれくらいいるだろう?
たとえその昔、体験した人であっても、既にその実感は失われているのではないだろうか。
しかし、ここでは、それが悪いと言うのではない。飢えまではいかないにしても、「お腹が空いた」と感じることの大切さを言いたい。
今はお腹が空いたと思う前に、時間だ、食べなくては、休憩だから何かつまもう、と欲する前に胃袋が満たされていることが多いのではないだろうか?
人間の身体は良く出来ていて、お腹が空いたと感じると同時に、その時点で身体に不足している栄養素が入ったものを食べたくなるのである。
これを経験している人は少なからずあると思う。その元来の感覚能力を呼び起こすために「断食」が効果的である。
断食というと、僧侶の修行のようにあらゆる煩悩を断ち切って仏法の世界に没入することのように思うが、そこまでいかない「プチ断食」のようなものが最近話題になっている。
目的はダイエットの他、病気治癒であったり、美容であったりもする。
しかし、安易な断食は返って身体を壊しかねない。特に病気治癒のためはきちんとした医師や専門家のもとに行わなくてはならない。
ダイエットも例外ではないが、長期間かけて体質改善するダイエットなら、短い日数の断食と青汁を飲むことで、
血液の浄化が進み、細胞が活性化し、老廃物が効率よく排出されるであろう。
しかし、カロリーを減らすことは簡単でも、ビタミンやミネラルまで減らしてしまうことは疲労を招き、体力まで失ってしまう。
その点、必要な栄養素を無駄なく摂取できる青汁が一番適している。
何事も急激な変化は歪を生ずる。
肥満も太ってきた期間と同じ程度の期間をかけて元の体重に戻そうとする位の考えで行えば身体には一番負担にならないであろう。
肥満も生活習慣病の一つ、生活習慣、食習慣を直すことによって元のスリムな身体になることは間違いないでしょう。