淋菌感染症をはじめとする性行為感染症は、感染している誰かと性交渉を持つことによって感染するものです。
でも、中には、1度くらいなら、大丈夫…とか、性器同士が接触しない口腔性交なら、平気…とか、安易に考えている人がいるのではないでしょうか?
こうした性行為感染症への意識の低さが、感染を拡大している原因のひとつになっていることを忘れてはいけません。
淋菌感染症は、感染している女性から男性に感染する確率は約20パーセント、感染している男性から女性に感染する確率は、
約60パーセントなのだそうですが、中には1回のセックスによる感染の確率は約80パーセントという資料もあります。
これで、高い確率で感染することがお分かりでしょう。
また、驚くべきことに、最近では、口腔性交によって感染することが増えており、1回の口腔性交による感染は80パーセントと高くなっています。
そして、最近の淋菌感染症の感染原因の約8割が、口腔性交によるものなのだそうです。
特に、女性の場合、淋菌が喉に感染しても、自覚症状がほとんどないため、口腔性交によって感染を広げる可能性がとても大きくなります。
膣性交ではないから、性行為感染症に罹る可能性は低いとは、決して、言えないのです。むしろ、無防備な口腔性交に危険がいっぱいということですね。
性行為感染症に感染する確率が高いか、低いか…と考える前に、
性交渉には性行為感染症の危険が潜んでいることを、日頃から認識しなければいけないのではないでしょうか。
淋病 性行為以外の感染
淋菌感染症は、性行為感染症のひとつですが、性行為以外の原因で感染するものなのでしょうか。
性行為とひと口に言っても、最近では、膣性交だけが性行為というわけではないようです。
特に、口腔性交が原因になって、淋菌感染症に感染することは、知られるようになってきています。
また、肛門性交でも、淋菌は感染し、淋菌性直腸炎を引き起こすこともあるそうです。
それでは、性行為以外が原因になること…稀なことだそうですが、大衆浴場で淋菌感染症に感染する可能性は、ないわけではないということです。
この場合、浴場のイスなどに誰かの淋菌が付着し、その菌が他の人の性器の粘膜に触れることで感染するのではないかと考えられているようです。
これがたとえ稀なことであっても、少しでも感染の危険があるとしたら、気を付けたいものですね。
銭湯、温泉などの不特定多数の人が集まる大衆浴場では、自分が使おうと思うイスを、きれいに洗うことが一番です。
できれば、石けんで。また、サウナでは、念のため、自分のタオルを敷いてから座るようにしましょう。