淋病の保健所での検査

淋菌感染症をはじめとする性行為感染症は、自分で感染していることに気付かないまま、他の人への感染を広げてしまう恐れのある病気です。

こうした広がりを抑えるためには、自分が性行為感染症に罹らないことが第一ですが、もし、感染してしまったら、一刻でも早く、治療を始めることが大切です。

淋菌感染症に感染すると、男性の場合、いくつかの症状が出て、感染に気が付くことが多いようですが、女性の場合、自覚症状がほとんどないので、自分の感染に気が付きません。

少しでも、変だな…と思う症状があったら、感染しているかどうかを知るために検査を受けましょう。

検査には、病院での検査、市販の検査キットでの検査が一般的ですが、お住まいの地域の保健所でも検査を受けることができます。

ある保健所の例を挙げます。検査は誰でも受けられます。しかし、匿名、無料での検査のために、証明書等は発行されません。結果は、医師からの口頭説明のみになります。

検査項目は、HIV、梅毒、クラミジア、淋菌感染症。検査期間は、原則として毎月第1・3木曜日の午前9時30分から10時30分までで、予約制です。

これは、月によって異なることがあります。検査結果を聞くことができるのは、次回の検査日(2週間後)の午前10時30分から11時30分まで…となっています。

検査を受けるまでの流れは、保健所のHPなどで検査日を確認する→電話で検査の予約をする(検査時間と予約番号を確認する)→保健所で検査を受ける…となります。

また、検査当日は、受付で予約番号を伝える→検査を受ける→次回の検査日に結果を聞く…となります。

性行為感染症に罹っているかもしれない…と悩んでいるより、勇気を出して検査を受けましょう。そして、感染が分かったら、治療を始めましょう。

淋病の治療に保険の適応できる?

最近、おしっこの時に違和感や痛みがある、女性の場合だったら、おりものが今までと違う…

など、性器に関わる気になることがあるとしたら、性行為感染症に感染している可能性があります。中でも淋菌感染症は、感染する人が多い病気です。

こんな時、医療機関で検査、治療をしてもらう場合、どのくらいの費用がかかるのか、気になりますね。

男性なら性病科、泌尿器科、女性なら婦人科、産婦人科へ行きますが、淋菌感染症への感染の有無は、検査をしてみないと分からない感染症です。

ある医療機関の例を挙げますと、見た目でわかる簡単な検査処置 が約1600円(保険適応なしでは約5300円)、淋菌検査をすると約2400円(初診料を含み、保険適応なしでは全部で約8000円)だそうです。

保険適応でない自費での検査ですと、淋病の場合は2940円です。

それから、検査の結果によって、感染していることが分かった場合、治療費がかかりますね。

淋菌感染症は抗生物質を使って治療しますが、使う薬によっては保険が適応されないものもあるようです。

また、症状が進んでいる場合、治療に時間がかかる場合もあるでしょう。

こうしたことからも治療費は違ってくると思われますから、検査費用共々、医療機関に問い合わせてみるのが確実です。

感染が疑われたら、できるだけ早く受診することで、治療期間が短くなるのではないでしょうか。

また、様々な事情で、医療機関での淋菌感染症の検査ができない場合は、お住まいの地域の保健所でも検査をしてくれる場合があります。

詳しいことは、保健所の窓口へお問い合わせください。