偏頭痛 どのような治療方法があるの? / 偏頭痛の発生メカニズム

<偏頭痛の治療方針その1>偏頭痛の治療で大切なことは、まず、頭痛の引き金になる誘因を避けることです。

例えば、日ごろからストレスを溜めないようにすること、また、経口避妊薬やホルモン剤を避けること、頭痛を誘発する食物を避けること、などがあげられます。

ストレスをうまくコントロールし、精神的にも肉体的にもリラックスすることが大切ですが、その方法は人それぞれです。

あまり根を詰めないで適宜休憩をとることや、適度な運動(散歩、ジョギング、体操等)をすることが望ましいようです。

入浴、アルコール、カラオケ等もストレス発散になりますが、やり過ぎると逆効果もあります。

偏頭痛の場合、できるだけ摂取したほうが良い食べ物と、あまり摂取しないほうが良い食べ物があります。個人差はありますが、予防としてふだんから注意しておくと良いでしょう。

摂取したほうが良い食物は、ビタミン(B2)やマグネシウムを多く含むものが良いとされています。

レバーやたらこ、卵黄、アーモンド、うなぎ、大豆製品のひじきや黒豆、豆腐、納豆などがおススメです。

また、カフェインにも効果があるといわれています。飲み過ぎはいけませんが、血管を収縮させる効果があるので、痛みを感じたらコーヒーや緑茶を飲むと良いでしょう。

あまり摂取しないほうが良い食べ物としては、アルコール(赤ワイン)、チョコレート、チーズ、グレープフルーツなどの柑橘系です。

化学調味料や保存料が多く含まれている食品や、炭酸飲料、からしなどの刺激物も偏頭痛の誘因になるとされます。

<偏頭痛の治療方針その2>次に、発作が起きたときの対症療法を予め決めておくことです。薬に頼らずに痛みを和らげる方法を先ずは採用しましょう。それは、睡眠です。

一眠りすると、痛みが和らぐ場合があるので、睡眠も偏頭痛の対症療法の一つとして重要なのです。

一眠りが無理な場合は、椅子に座って静かにするだけでも、痛みの症状は軽くなります。

但し、日中に長時間眠ってしまうのは、逆効果になる場合がありますので、1時間程度を目安にするといいようです。

頭を冷やしたほうが楽になるか、温めたほうが楽になるかは人によって違いますので、どちらがよいかは予め見つけておくしかありません。

冷やす場合は、保冷パックや氷まくらをタオルなどに包み、頭の下に敷き、あお向けで寝たり、額に冷たい物を乗せたりします。

スポンサーリンク

偏頭痛の発生メカニズム

偏頭痛は、未だに明確な治療方法が見つかっていない病気の1つと言えます(ある程度、抑えることは出来ていますが)。

偏頭痛は、一体どのようなメカニズムによって引き起こされているのでしょうか。

片頭痛の発生メカニズムについてはまだ解明されていない部分もあるのですが、有力な説としては「セロトニン説」と「神経血管説」の2つがあるといいます。

また、遺伝要因もあるとも考えられています。

●セロトニン説または血管説

ストレス・緊張などにより脳が刺激を受けると、血液成分である血小板から血管を収縮させる作用を持つセロトニンと呼ばれる化学物質が分泌されます。

このセロトニンの作用で、脳内の血管が収縮します。

時間の経過と共にセロトニンが分解・排泄されて減少すると、今度は一度収縮した血管が逆に拡張しはじめるようになり、この時に頭痛が起こるようになるというものです。

●三叉神経説

何かしらの要因で神経伝達物質の神経ペプチドが過剰に分泌され、血管周囲に炎症が起こり、それが三叉神経を刺激し、脳に痛みとして伝達され、頭痛が起こるという説です。

脳から伝えられた何らかの刺激が血管周囲にある三叉神経を刺激し、三叉神経の末端から血管を拡張させる作用をもつサブスタンスPなどのさまざまな神経伝達物質が分泌されます。

その結果、血管が広がり、その周囲に炎症が起こって頭痛として自覚されるというもの。1980年代から有力視されてきた説の1つです。

スポンサーリンク

よろしければシェアお願いします

スポンサーリンク