日本と世界の禁煙対策事情

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人がタバコを吸うようになったのは、いったいいつ頃からでしょうか。その起源は、何と紀元前10世紀の頃のマヤ文明だと言われています。

この喫煙習慣はしだいに広がりを見せ、南アメリカから北アメリカの先住民に伝わっていきました。大航海時代、タバコがヨーロッパに渡ったとき、当初は薬効があると信じられていました。

誤解とニコチンの依存作用によって、タバコはたった100年という当時の文化伝達においては考えられないようなスピードで全世界へと広がっていたのです。

そして、ちょうどその頃には、各国ですでに禁煙運動がちらほら見え始めていました。では、現代に目を向けてみましょう。

まず、やはり気になるのがアメリカの禁煙対策事情です。アメリカ合衆国で初めて公共の場での喫煙を制限する法律を成立させたのはアリゾナ州。

1973年のことでした。そのおよそ20年後、カリフォルニア州は職場での喫煙を禁止する法律を成立。さらに4年後には壁で仕切られた職場以外の場所も全面禁煙としました。

その他の国ではどうなっているのでしょう。

2004年、世界に先駆け、壁で仕切られた仕事場に全面禁煙を導入したのがアイルランドで、これは現在屋外にまで広がりを見せています。

イギリス、フランス、スウェーデンも禁煙法を施行しており、室内禁煙になっています。デンマークでも、すでにレストランなどでの禁煙が開始されています。

ブータンにいたっては、世界で唯一、タバコの販売と喫煙の両方を禁止しています。ただ、自宅での喫煙は許可されていますが、高額な関税がかかるそうです。

このような各国の禁煙対策事情の背景には、実はWHOが深く関与しています。

WHOがタバコの規制に関する世界保健機関枠組条約(たばこ規制枠組条約)を発効したのは2005年のことです。

続いて2007年には「たばこ規制枠組条約第8条とそのガイドライン」の実行が採択され、公共施設での禁煙の推進に日本を含む各国が賛同をしているのです。

このような世界各国の禁煙事情に対し、日本ではどのような対策が練られているのでしょうか。

日本では禁煙よりもむしろ分煙に重きを置いていますが、その認識はまだまだ甘いと言われています。

飲食店では、同じ室内でただ席を離しただけで分煙としているところもあり、非喫煙者にいやな顔をされ、肩身のせまい思いをしたことのある喫煙者の方も多いのではないでしょうか。

残念なことにこのような状況から、先進国でも日本の禁煙・分煙は最低レベルにあると言われています。

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