私の家は妹と私の2人姉妹なので妹が先に結婚したことで、私がお婿さんをもらって家を継ぐことが決定したと思いました。
その時私がお付き合いしていた彼は、長男なのでお婿さんになるのは無理です。
お互いに別な人を探すしかないと思うと余計に別れることがつらく、毎日悩んでいました。
彼も同じように苦しんで、どうにかして2人が結婚できないか考えました。
私たちのそんな苦しみが分かったのかある日母が「あなたの結婚したい人と結婚していいのよ。
私たちは私たちでやっていけるから、心配しなくていいのよ。」と言ってくれました。
私が彼にそのことを話すと、彼は私の家に来て、「どちらの親も大切にします。」と言ってくれました。
それからは結納や、結婚式の準備で忙しくなりました。
結婚式は、親せきや会社関係の人を中心に招待しました。お互いに何度かほかの人の結婚式に呼ばれているので、そういった友人も招待しました。
そして結婚式当日、たくさんの人が祝福をしてくれました。でも、今まで育ててくれた両親に「結婚を許してくれてありがとう。
これからは彼と2人できっとお父さんお母さんと同じような温かい家庭を作ります。」と伝えることができたことが一番心に残っています。
司会の方がこの「両親への手紙」を読んでくれた時、私は思わず泣いてしまいましたが、両親も目頭を押さえていました。
彼はこの時、本当に一生大切にしなければならないと、心に誓ったそうです。
結婚式をして、改めて育ててくれた親の愛の大きさを知り、これからは私が家庭を作り、同じように家族に愛を注いでいきたいと思うようになりました。
その時の気持ちは、今も忘れることができません。