子供の便秘で医者に行くと、たいていは薬の処方ではなく、食習慣を変えることを勧められます。
これは、子供の方が、腸内の乳酸菌活動が活発であるからだと考えられる他に、便秘薬の副作用が子供に危険であるからという理由があります。
その中でも、ビオフェルミンについて考えていきます。
このテーマを突き詰めていくと、ビオフェルミンは子供にも使えるのかどうかということになります。
結論を先に書くと、「使えるものと使えないものがある」ということになります。
煮え切らない結論ですが、これが事実です。
ビオフェルミンが持つ役割は、腸に働きかけるものですが、製薬会社が販売しているものは2種類あり、このうち子供に使用できるのは整腸作用のある薬のみです。
これは、腸内の乳酸菌を増やし、善玉菌の繁殖をさせやすい環境を作ることを目的としています。
副作用がほとんどなく、効果もさほど強くないため、幼児にも使うことができます。
ただし、この薬のデメリットは、効果を実感できるまでに一定期間の服用を義務付けられることと、即効性がないため、飲み始めに症状が改善することがないということです。
一方、ビオフェルミンの便秘薬というジャンルもあります。
こちらは即効性があり、効果も強いので便秘の症状をいち早く抑えたいという人が利用します。
ですが、これはあくまで「症状を一時的に改善する」ということを忘れてはいけません。
薬を飲んで治った気でいると、薬なしでは、排便できないといった事態になりかねません。
そして、こういった便秘薬は注意書きのところに対象年齢が書かれていることが多いです。
その大半は10代前半の子供は使用できないと書かれています。
なぜなら、効果が強く、副作用のリスクがあるからです。
子供がこれらの便秘薬を服用した時の副作用としては、腹痛や嘔吐感、下痢といった消化器官の問題の他に、皮膚の湿疹、かゆみといった、皮膚の問題もあります。
万が一、これらの症状があらわれたときは、年齢にかかわらず、便秘薬の服用はやめるべきです。
便秘薬は、応急処置という側面が強いです。
日常的に頼るのではなく、症状がひどい場合のみ活用するようにしましょう。