最近、30代から更年期症状が出る人が増えています。
これには様々な原因が考えられますが、女性の社会進出が進み、ハードで不規則な生活習慣や仕事のストレスが積み重なって自律神経の働きが崩れ、
ホルモンの分泌調整がうまくいかなくなることもその一つです。
まさかそんな早くに閉経してしまうなんて、と疑いたくなってしまいますが、実際に40代前半で生理が来なくなり、不妊症になってしまう人も多くいるのです。
ですので、もし将来妊娠を望んでいるが、最近不快症状があるという方は、すぐにでも婦人科で受診することをお勧めします！
初期の段階であれば、ホルモンバランスが崩れているだけで子宮や卵巣自体の機能が衰えているわけではありません。
したがって、早くわかれば生活習慣の改善などで回復することもありますが、若年性更年期が進行していると、
子宮や卵巣自体の機能低下が始まり、不妊症の難しい治療が必要になってしまいます。
ですので、早い段階でホルモンバランスの崩れを改善することが大切です。ホルモンバランスを整えるには、自律神経を整えなくてはなりません。
それには、規則正しく質の良い睡眠、栄養バランスのよい食事、適度の運動、が効果的ですが、すぐに生活を改善するのは難しいですよね。
そういう方には、ホルモン補充療法や、漢方での治療という選択肢もあります。
ホルモン補充療法は、飲み薬や注射などによってホルモンを直接体に入れてホルモン量を増やす方法です。
漢方は、「発病を防ぐ」という考えから来ている治療法であり、体質改善を目標としているので即効性はありませんが、全身のバランスや調子を整えるには効果があります。
まずはこのようにホルモンバランスを整えることで月経＆排卵を正常にしていくことが必要です。
年齢的には若くても更年期が進行してしまっていたら、卵巣や子宮の機能が衰えてしまっています。
そうなると、前述のように本格的で大変な不妊治療をしなければならなくなる可能性が高まります。
ほてりや大量の発汗、原因不明のイライラ、頭痛、性交痛、不眠、肌の調子が急に悪くなった、など、不快な症状がいくつも当てはまるなら、早く病院で受診しましょう。
何事も早期発見が大切なのです。