e-Taxは、インターネットで確定申告ができる国営のオンラインサービスシステムです。
自宅のパソコンで混みあっている税務署に行かなくても確定申告を済ませることが出来ます。
最初に言っておきますが、確定申告初心者でインターネットに明るくない方にはかなり敷居が高い方法となっています。
簡単に申告できるというイメージがありますが、いっそ2度3度と税務署に言ったほうが簡単なくらいです。
それでも税務署に行かずに確定申告を済ませたいとご希望の方に、e-Taxの始め方について紹介しましょう。
まず、最初に必要なのはインターネットが使える Windows パソコンです。
Mac の場合は、確定申告書等作成コーナーで申告書の作成は出来ますが、オンライン送信は出来ません。
作成後に税務署に持っていくか、または郵送することになります。
次に住民基本台帳カード、略して住基カードです。住基カードの申請の際に合わせて電子証明書の発行を行います。
すでに住基カードをお持ちであっても電子証明書が発行されていない住基カードでは、e-Taxによる確定申告は行えません。
住基カード、電子証明書の発行にはお住まいの市区町村の役所、役場窓口まで、身分証明書と印鑑を持って出向いて下さい。
手続きにかかる費用は市区町村によって異なりますが、1,000円から1,500円程度かかります。
運転免許証やパスポートなどの写真つきの身分証明書があれば、即日取得できる(市区町村によって異なります)可能性もありますが、
即日交付されない場合には、後日郵便による郵便による本人照会が届いてから再び役所窓口に行く必要があります。
住基カードには、顔写真つきと顔写真なしの2種類がありますが、確定申告に使う場合は顔写真なしで大丈夫です。
逆に写真つきがよければ、別途ご自分の写真を要する必要があります。
それからICカードリーダライターも必要になります。これは先に発行された電子証明書をパソコンに読み込ませるためのものです。
接触型、非接触型、共用型などの種類があり、発行される住基カードによって、使えるICカードリーダライターが異なります。
住基カードの発行の際に、対応ICカードリーダライターの種類を教えてもらってから購入したほうが無駄になる危険が無く安全です。
購入はパソコンショップなどで行えます。自分の住基カードに対応しているICカードリーダライターであれば、すでに持っている知り合いに借りても大丈夫です。
納税もパソコンで終わらせたければ、ネットバンキングかモバイルバンキングの口座が必要になります。
ペイジーを使って電子納税することが出来ます。ネット口座がなければ、ATMでの支払いも出来ますので、これは必須ではありません。
以上で、e-Taxを使える準備を始めるための、下準備が整うことになります…。
あとは、国税庁のホームページ内にある、国税電子申告・納税システム(e-Tax)のページに行き、
その案内に従ってソフトのインストールなどの準備を終了させれば、ようやくe-Taxを使うための環境を整えることができます。
実はこの準備も大変かもしれません。丁寧な日本語で説明されてはいるのですが、不思議なことに、読んでも意味が全くわからないことがあるのです……。
実際にe-Taxを使う場合には、事前にe-Taxの使い方について、一般人にもわかる日本語で説明されたホームページやブログなどを探してから行うとよいでしょう。