便秘にともなうお腹の痛み、本当にうっとうしいですね。
この腹痛には個人差があり、起きる人も起きない人もいるのですが、起きる人にとってはごく当たり前のことで、
「どうして起こるんだろう? そして、どうしたら軽減できるんだろう?」と、あらためて深く考えたことはないかもしれません。
便秘のさいに起きる腹痛の原因は、排出されずに腸の中に溜まった便とガスが、腸や、他の臓器を圧迫していることです。
ですから、痛みをやわらげるためには、やはりこの便とガスを出す必要があります。
ですが、すぐに便秘薬に頼るのは良くありません。
頻用してクセになると、薬がないと排泄できなくなってしまいます。
なるべくリスクのない、自然な手段をとりましょう。
手軽にお通じを良くして、腹痛をやわらげる手段の定番は、お腹のマッサージです。
手のひらで、おへその周りをゆっくりとやさしく、時計回りにさすると、お腹が温かくなって、便意が起きてきます。
そこでガスが出てラクになれればそれでもいいのですが、できればトイレで便も排出したほうがいっそう効果的です。
十分にラクになるまで、トイレでも引きつづきマッサージを続けてみましょう。
そのほか、軽い運動をしたり、水分をいつもより多く摂ることで痛みがやわらぐこともあります。
水分は、冷水やコーヒーなどの刺激の強いものでなく、お腹にやさしい白湯などが良いです。
以上のような手段でも痛みが改善されない場合は、単なる便秘ではなく、他の病気をわずらっている可能性もあります。
その際には、たかが腹痛とあなどらずに病院に行きましょう。