子宮にできる良性腫瘍の原因は、女性ホルモンであるエストロゲンにあります。
ホルモン治療ではエストロゲンの働きを抑えることで、腫瘍を小さくしたりします。
さてそのエストロゲンですが、ホルモン治療ではなく食べ物など普段の食生活で抑えることはできないのでしょうか?
まずエストロゲンを体の外に排出する働きがあると言われているのは、食物繊維です。
繊維はきのこやこんにゃく、ワカメなどの海藻類そしてキャベツ、ブロッコリーなどの野菜にも含まれています。
野菜サラダなどは好んで食べる女性が多いですが、血行が悪いと筋腫に悪影響なので体を冷さないようにするためと、
一度になるべくたくさん食べれるようにあたたかく火を通したものを食べるようにしましょう。
さらにエストロゲンとは関係ありませんが、子宮筋腫の患者さんは不正出血などで貧血を起こしやすくなっています。
レバーなどの肉類、そしてほうれんそう、人参などの緑黄色野菜といった鉄分を多く含む食品も食べるようにしましょう。
そして逆にエストロゲンを食べ物で体内に入れてしまうことはないのでしょうか?
正確にはホルモンであるエストロゲンを含んだ食べ物はありません。
しかしエストロゲンによく似た働きをもつ食べ物が存在します。
それは納豆や豆腐などの大豆食品に含まれる大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンは美容や老化防止などに効果があるということが世間で幅広く言われていて、積極的に摂取している女性が増えています。
しかし大豆イソフラボンをたくさん摂取しすぎると、子宮筋腫や乳がんなどのリスクを高めてしまいますので摂りすぎには注意が必要です。
食べ物でエストロゲンが減少するかはまだ科学的には証明されていませんが、効果を期待して試してみるのは悪いことではありません。
食物繊維は便秘にも効果があるので、子宮筋腫の経過観察中の方や、再発を心配している方はぜひ積極的に摂取してみてください。