幼いころ、女子なら誰でも一度はハマったであろう「おまじない」。好きな男子に振り向いてもらえるおまじない、とか試験で良い点が取れるおまじないとか。
根拠のないそのおまじないを心底信じて、友人と一緒に必死でやったものである。
当時のおまじないはジンクスやゲン担ぎにも似ていて、真面目にやってはいたものの、それが当たればラッキー、くらいの気持ちでいたような気がする。
しかし大人になるにつれて、おまじないがジンクスというよりも、霊能的な、オカルトじみたような現象としてとらえ、本気で信じる女性がでてくる。
似たところだと風水もそうかもしれないが、家のトイレに○○を置くとよい、とか、逆にリビングの窓際には○○を置いてはいけないとか、
根拠があるのかないのかわからないものを信じて実行し、目的を達成させようとする女性が増えているのだ。
例えば、金運アップや仕事力アップの目的でそういうことを使うのはまだ良いと思う。問題なのは、対・人に目的を設定する事だ。
子供のころに行った「好きな人を振り向かせるおまじない」は大人になって「想いを寄せる人と結婚したい」と、よりリアルなものへと変わっていった。
そんな中、一度付き合って別れた元彼を忘れることが出来ず、そして自分の力ではどうすることもできないからと、他力本願でプロのまじない師に委託する女性が増えているという。
名前と生年月日を書いた紙を準備して意気揚々とまじない師の下へ向かう姿は何とも異様である。
仮にそれで、元サヤに戻れたとして、今後その相手とトラブルが起こる度にまじないを利用するのであろうか。
そしていつか、逆に相手と別れたくなったときにも、まじないに頼って別れようとするのだろうか…。
最近、婚活中の女性に特に人気の「スピリチュアルスポット巡り」。
一見楽しそうに見えるこの行動も、わざわざ高い交通費を払ってまで神頼みをしに行くという風に考えれば、ちょっと怖い気もする。
願掛け行為が呪いの域に達さないように、その境界線だけは気を付けていただきたいものである。