エイズの初期症状の発疹とストレス性等その他の発疹の見分け方

HIVに感染した場合の初期症状は風邪に似た症状が現れるため、風邪やその他の症状と思って感染の兆候を見逃してしまうということがありがちです。

しかし、初期症状の一つである発疹に関しては、さすがに風邪によるものとは思わない人も多く、発疹が病院を受診するきっかけになることがあります。

また逆にHIVの感染を不安に思っている人が、発疹が出たことでさらに不安になったという声を耳にすることもあります。

発疹が出る原因というのは、色々なものがあります。

皮膚自体の病気であったり、皮膚以外の病気、薬物、心因性によるものなどさまざまな原因で起こり、かつ発疹の種類も次非常に多彩です。

原因によって治療法も異なりますし、結論から言ってしまえばエイズ検査をしなければHIVの感染によるものか否かを判断することはできません。

ですので、発疹が出たら、何にしても早期に病院を受診すること、HIVの感染が不安であれば抗体検査を受けることが必要です。

しかし、発疹に関する不安を持っている人が多いということで、HIV感染の初期症状として現れる発疹の特長について簡単に触れておきたいと思います。

まず、HIVに感染して起こる発疹であれば、発疹だけではなく38度以上の高熱とともに発疹が出るケースが多いのが特徴です。

また、発疹は全身に出て、身体の一部にだけ出るということはありません。発疹に痛みや痒みはなく、5ミリから10ミリ程度の大きさのバラ色の発疹が出現します。

発疹は立体的に盛り上がることはなく、皮膚と同じ平らな状態で、一度出たら消えるまでは、出たり消えたりということを繰り返すことはありません。

例え、HIVに感染していたとしても数ヶ月も続けて出続けるということはなく、何ヶ月たっても発疹が消えないのであれば、それはHIV感染の初期症状意外の症状を疑うべきということができるでしょう。

HIVの感染を不安に思うストレスから、ストレス性の発疹を生じていたというケースも少なくはありません。

大切なことですので、繰り返すと、発疹がHIVの感染によるものかそうでないかは、エイズ検査をしてみないことには分かりません。

また、たとえ発疹の原因が別のものであったとしても、それでHIVに感染していないということにはなりませんので、感染の不安が少しでもあるようならば検査を受けることです。

また、HIV感染の初期症状である発疹はHIV感染者全員に現れるわけではありません。

このような発疹に覚えが無いからといって、それで感染していないということでもありませんので勘違いしないようにしてください。

ここで紹介したのは、上記のような症状にあてはまればすぐに検査を受けてほしいという目安です。

この症状にあてはまらないからと安心して検査を受けないということであれば、ここで紹介した目的に反することになってしまいます。

HIV治療は、何より早期発見、早期治療が大切ですので、気になる症状があればすぐに検査を受けてください。