ポジションとは、新規注文した通貨ペアを、決済せずに持ち越している状態のことです。
ちなみに買いポジションを持っている状態を、ロング(L)、買いポジションを持っている状態を、ショート(S)、などと呼ぶこともあります。
これは、価格の上昇はゆっくりで、買いポジションは長く持つ場合が多い、下落は早いため、売りポジションは逆に短時間で決済する場合が多いためです。
次に、ポジションサイズの決め方を見てみましょう。一回のトレードでのポジションの量は、資金の量、損切りの幅、そして勝率によって決まります。
例えば勝率6割の手法があり、ポジション1枚につき、一回の利益を1万円、1回の損失を1万円、必要証拠金を5万円と仮定します。
この条件で、ポジション1枚で10回勝負したとします。
6回勝って、合計6万円の利益、4回負けて合計4万円の損失になりますので、10回勝負した場合の合計利益は2万円になります。
ポジション数を10枚に増やすと、10回勝負した場合の利益はなんと20万円になります。
それでは、投資資金50万円を用意して、50万円の保証金で10枚投資してみます。運良く1回目で勝てれば、資産は60万円に増えますが、負けた場合は40万円に減ります。
負けた場合は次のポジションは8枚しか持てません。そこで8枚で勝負してみます。勝てば48万円に増えますが、負ければ32万円になります。
負けの後の勝負で、負け以上の利益を取ることが出来ませんから、序盤で運悪く負けが続くとあっという間に資金がなくなってしまいます。
そうならないためには、一定の勝ち越しできる勝負数をこなすまで、ポジションサイズを変更しなくても済むポジションサイズでなければいけないということです。
つまり、勝率6割の設定では、最低でも最初に4連敗してもポジション数を減らさなくてもよい余裕が必要になります。
これは、あくまでも最低の余裕ですので、実際にはさらにポジションサイズを減らす必要があることはいうまでもありません。
ですが、ポジションサイズを小さくし過ぎると今度は資金効率が落ちますので、あくまでも兼ね合いです。
投資で最も重要なのは、資金管理です。そして、資金管理はポジションサイズによって行うということになるのです。