ビルベリー Bilberry

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ビルベリー Bilberry

◆脳の血行促進
◆痴呆症の予防
◆偏頭痛・耳鳴りの緩和
◆頭脳の冴え
◆うつ症状の改善
◆記憶力回復

ビルベリーは、“目に効く”として、欧州では医薬品として扱われているハーブです。もちろん、その効果、効能に関しては、すでに実証されているわけですが、ここで勘違いしてはいけないことは、あくまで「ビルベリー」のことで、「ブルーベリー」のことではありません。

もちろん、ブルーベリーにも、有効成分である「アントシアニン(VMA)」が含まれていますが、実際には、その量も質も、ビルベリーとは格段に違うのです。

このことについては、農林水産省食品総合研究所機能成分研究室の元室長である津志田藤二郎氏も、「たしかに、視機能に対する効果を調べたデータはビルベリーのものしかありません。日本産のブルーベリーに関しては、ビルベリーに関するデータを基に類推しているに過ぎない。すりかえているともいえます」と、言っています。

VMAは、視覚情報を光信号から電気信号へと変換する「ロドプシン」という物質の働きをサポートします。

「見る」という動作のメカニズムは、おおよそ以下の通りですが、

(1) ロドプシンが光のエネルギーを受け取る。

(2) その形を微妙に変化させる。

(3) その微妙な変化を電気エネルギーに変換する。

(4) それが脳に伝わり、識別する。

このとき、(2)の「形を変化させる」のは、ロドプシンの中にある「レチナール」という分子です。この「レチナ−ル」は、電気信号を送った後、“再び光を受け取る前の形に戻り、元のロドプシンに戻る”というサイクルを繰り返しています。

そのサイクルスピード、つまり「光を受けてレチナ−ルが仕事をして分解し、再生するまでに要する時間」は、わずか1万分の1秒から100分の1秒といわれています。

要するに、「見る」という動作をしているときは、ロドプシンの猛烈なスピードでの「変化と再生」によって成り立っているわけです。

このスピードが遅くなってくると目が疲れて、見えづらくなってきます。

このとき、VMAには、ロドプシンの再合成を促進する作用がありますので、眼精疲労を癒したり、近視を改善したりする効果があるわけです。

とはいえ、もちろん、ロドプシンはVMAを摂取してもしなくても、最終的には同じ量が再生されます。

ただし、その作用について、ウサギを使った実験では、「VMAを与えたウサギは、与えなかったウサギの約5倍のスピードで再生した」と報告されています。

ビルベリーの1日の必要摂取量を調査した研究報告もあります。

ブルーベリーを医薬品として使用し、この分野で最も実績のあるイタリアの研究では、近視患者を対象に1日160mgのエキスを投与して効果を挙げています。

ある日本人医師は、「経験から、1日200mg以上、できれば400mgが理想的」だといいます。

しかしながら、必要摂取量については多くの意見があり、総合すると1日150mg〜300mgくらい服用すれば効果があるようです。

現在のところ、VMAがロドプシンの再合成を促進するのは、「VMAが持つ強い抗酸化作用」が関係していると考えられています。すなわり、ビルベリーは強力な抗酸化物質であるということです。

この点に関して、野菜に含まれる抗酸化成分を研究している前出の津志田元室長によると、最も抗酸化能力の高い食品成分はカテキンとVMAで、これらは同量のビタミンC、ビタミンEの5倍の抗酸化力があるそうです。

また、血液中のコレステロールのうち、悪玉と呼ばれる比重の軽いリポたんぱく質の酸化をVMAが抑えることも確認されていますので、ビルベリーは視力、抗酸化に加え、動脈硬化にも効果があるようです。

欧州では、今から40年以上も前からビルベリーに関する研究が行われており、すでに数多くの実証レポートが出されています。

もちろん、これらの研究目的は「視力回復」にあるわけですが、これは大変、意味深いと思います。

というのも、日本では一般的に「年齢とともに視力が低下するのは当然のこと」として、視力回復のための治療や投薬を行わないケースがほとんどだからです。

これでは、良くなるものも良くならないと言わざるを得ません。

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