多くの人が少なからず便秘を経験したことがあり、便秘に伴う様々な症状に悩まされたことがあるはずです。
一般的に起こりやすいのが腹痛です。
便秘によって排便ができなくなると当然ながら便が腸に溜まります。
便がたまり時間がたつとガスが発生し、腸内を圧迫します。
これによって腹痛が起こるのです。便秘が長引くほど症状は重く、痛みも多くなります。
ガスは摂取した食物から出る場合と、腸内に溜まった悪玉菌によって出るガスがあります。
便秘によってこれらのガスの出口ふさがれてしまい腹痛が発生するのです。
このような腹痛を解消するためにはどうしたらいいのでしょうか。
もちろん便秘薬を使用すれば排便することができ症状は楽になるでしょう。
ただ便秘薬は飲み続けると腸が自分で排便する力を弱めてしまいます。
できるだけ薬に頼らず別の方法で腹痛を和らげましょう。
すぐに実践できるものですと、マッサージです。
「の」の字マッサージはおへそを中心に「の」の字を描くものでゆっくり力を入れずおこなうことがポイントです。
この「の」の字マッサージは赤ちゃんの便秘にも効くものでベビー向けのHPなどでも紹介されています。
マッサージは胃や腸をなぞるように行われますのでガスがでやすくなり、ガスが出ると腹痛も軽減されるはずです。
たかが便秘とあなどってはいけません。
ひどい腹痛で救急車を呼ぶような事態になった人に話を聞いたことがあります。
最初盲腸かなにかと思ったらしいですが、レントゲンをとってみると腸のあたりに真っ黒なかたまりが映り、大量の便がたまっていたということです。
すぐに下剤や浣腸、最終的には医師が便をかき出すという惨事になったそうです。
下剤や便秘薬の飲みすぎで腹痛や下痢を引き起こすこともあります。
薬の副作用として腹痛や下痢、嘔吐などがありますので使用前に説明書をよくよみ、飲みすぎないように注意しましょう。
また便秘だから腹痛があるんだとい思いこみ、我慢している人もいるかもしれません。
頻繁に腹痛が起こるようであれば他の病気も考えられますのでなるべく早く病院で受診するようにしましょう。
また便秘自体にもほかの大きな病気が原因でおこっている場合もありますので病気のサインを見逃さないようにしましょう。