多汗症の一種で顔面多汗症という病気をご存知ですか?
顔面多汗症というのは、体温調節に必要な汗の量以上に顔面から汗が出てしまう病気のことです。
辛いものを食べたり、暑い日などは当然汗は出ますよね。人間の体というのは上がった体温を調節するために汗がでるようになっています。
多汗症の中でも顔面多汗症の場合は特に辛いモノを食べたわけでもなく、暑い日でない場合でも、体はそれほど汗をかかないのですが顔だけに汗をかきます。
また、緊張した場合なども顔から尋常でない汗が出てくる場合があるようです。
周りからしてみたらただの汗かきで病気とは思われないかもしれませんが、これもれっきとした「顔面多汗症」という病気なのです。
ある非突然顔面多汗症になった場合は、他の病気が原因で顔面多汗症になっている場合もあるので注意が必要です。早めの健康診断や医師の検査を受けたほうがいいでしょう。
顔面多汗症はれっきとした病気であるとお話しましたが、どのような治療が望ましいのでしょうか。
原因が他の病気にある場合は、その病気を突き詰めしっかりと治療することで顔面多汗症が完治、改善する場合があります。
また、多汗症は神経と密接な関係がある場合が多いのですが、原因として自律神経の乱れ、があげられる場合もあります。
この場合は自律神経を整える薬の服用、毎日の生活スタイルの見直し(生活習慣・食習慣など)で顔面多汗症の改善が期待される場合もあります。
忙しい日々が続きある非突然汗をかくようになった、そんな場合は疲労やストレスが顔面多汗症の原因の可能性があります。
この場合はしっかりと休息を取り休み、気分転換を行うことで改善される場合もあるようです。
心配や不安などで眠れないなどの場合は精神を安定させるための薬や睡眠導入剤などを服用することで顔面多汗症の症状が改善・緩和される場合もあります。
純粋に顔面多汗症の場合は対処療法として塩化アルミニウムなどの外用薬を用いる方法もあります。
しかしながらこの方法は根治治療ではないので常に継続して使用しなければいけず、中には副作用によって皮膚などに痒みを訴える方もいらっしゃるので注意してください。
更には、健康保険適用外なので治療費用が高額になってしまいますがボトックス注射で顔面多汗症の改善を目指す治療法もあります。
先ほどの塩化アルミニウムを用いた治療同様、根治治療ではないため3,4ヶ月〜1年程度に一回の継続治療が必要になってきます。
もう一つの治療法としては星状神経節ブロックという顔面多汗症の治療方法があります。
こちらも根治治療ではなく実際に効果が確認されるまで30回ほど治療を行う必要があり根気強い治療が求められています。
色々と顔面多汗症の原因や治療法をお話しましたが、顔面多汗症の一番の原因は自律神経の乱れからくるものが一番多いようです。
顔面多汗症を予防するためにも、ひごろから自律神経を整えられるよう日常生活の改善が必要になりそうですね。