お笑いタレント「オードリー」のお二人が司会の番組に、ある女子高生の方が出演されていました。
その方いわく、手汗に悩まれており、その為に携帯を水没させてしまったとの事。
普通の人ならちょっとこの悩みはわかりかねると思いますが、私も手汗には悩まされていたので、この辛さはよくわかります。
気にすればするほど、手も乾かなくなってくるんですよね。しかもテレビの収録現場なんて言ったらなおさらだと思うのですが。
しかし、最初は緊張もあるせいか手汗の度合いもかなりのレベルでびしょびしょだったのが、段々と周囲の雰囲気にも慣れてくると少し汗がひいてきた、と言っています。
平たく言うと、結局は気の持ち様でどうにでもなる、とも言えますが、それがコントロールできたら苦労しないですよね。
ただ、それを第三者の方にサポートを受ける事ができると、気持ちもだいぶ軽くなってきます。
手汗だけではありませんが、精神的な悩みが体をむしばむ事だってある反面、1人で悩まなくてすむと思えば、気持ちが楽になるだけでなく、体の悩みの解消につながる事はあるのです。
身近な人がいれば、「手汗なんだけど、どうしたらいい?」と一言打ち明けてみる事をおすすめします。
手汗改善:手術について
最近、手掌多汗症の改善策として、手術を選ばれる方もいるようです。
傷跡も殆ど残らず、手術時間が10分〜20分と短いという事で、ある意味手軽に受けられるのがその理由であると思われますが、デメリットが無いわけではありません。
手汗対策や治療については、別ページの表にまとめてありますが、こちらにも記載しているように、そもそも一部の部位から汗をかかなくなるという事は、
別の部位から汗が出る可能性もあるのです(つまり、手汗が無くなっても足汗が増す、など)。
また、金額は10万円以上と高額です。もし手術を受けられるのであれば、高額療養費制度の適応をお勧めします。
これをする事により、自己負担限度額を超えた金額が払い戻されます。ただし、年齢や患者さんのおかれている状況で手続きも違いますので注意が必要です。
本当に手術の必要があるのか?考えてみましょう
手汗で悩まれている方にとっては「単なる汗っかき」では済まない事例をたくさん抱えられている事と思いますが、果たして安易に手術を選択する事が、全て良い方向につながるでしょうか?
どうしても業務に支障をきたす、手汗によって人間関係が決定的に悪くなったなど、よほど切実な問題でない限りは、今できる事を極力続けられる事も方法の1つだと思います。
よくある悩みの1つに「ゲームのコントローラーがビショビショになる」という事がありますが、ゲームを進める事と手術をする事の重みを冷静に比較してみてください。
何か簡単にできる対策はないものでしょうか。
そばにタオルを用意してこまめに拭く。
ゲームをしている部屋に少し冷房をいれて涼しくする。
あるいはコントローラーそのものを操作性の良い物に買い替える、など。
3つ目に関しては少々強引ではありますが、思い切って手術をする前に「この程度」で済ませられるなら安いものではないでしょうか。
また、同じ治すのであれば、意識改革から始めるというのも方法の1つです。
ちょっとした事で緊張して手汗が・・・という方は、少しの訓練で改善する事もあります。