「あるある大事典」で紹介 納豆が品薄に ~ダイエット事件簿1~

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ダイエット食材として放映

フジテレビ系の情報番組「発掘あるある大事典II」(関西テレビ制作)が納豆をダイエット食材として放映した影響で、全国のスーパーなどで納豆が品薄になった。

増産が間に合わないメーカー各社は、全国紙朝刊に「おわび」の広告を掲載し、生産態勢を強化するなど対策に追われている。

騒動のきっかけは「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」。納豆をダイエット食材として、1日2パックを朝晩に分けて食べるだけで効果があると紹介。

番組の出演者が2週間で数キロやせたと報じた。スーパーなどで納豆を大量に買い求める人が相次ぎ、品薄状態になったという。

ミツカン(愛知県半田市)には、小売店から通常の約3倍にのぼる注文が殺到。全3工場で増産態勢を敷いたが追いつかず、全国紙5紙に広告を掲載した。

広報担当者は「これまでも情報番組で紹介されると売れ行きが伸びることもあったが、今回は異例。納豆をあまり食べない関西からも引き合いが相次いでいる」と話す。

通常の約2倍の注文が殺到している旭松食品(大阪市淀川区)は、納品先1店当たりの供給を減らし、全店に行き渡るようにするなどの対策をとった。

担当者は「ありがたいというのが一番。予想を大幅に超える反応だった」。

納豆は、仕込みや豆の発酵などで製造に3~4日かかるとされ、増産分が店頭に並ぶまでには時間がかかる見通し。スーパーのダイエーは「5日ほど経てば入荷は7~8割回復するだろう」とみている。

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発覚!「あるある大事典」大ウソ…データねつ造 納豆ダイエット~ダイエット事件簿2~

納豆ダイエットを特集して納豆の売り切れ騒動まで引き起こした、フジテレビ系「発掘!あるある大事典II」(日曜・後9時)で、虚偽のデータや架空のコメントが使われていたとして、制作した関西テレビが大阪・北区の帝国ホテルで緊急会見して謝罪した。

同局によると、一部のクルーが取材結果をねつ造したのが発端だが、全容はまだ調査中という。

同番組は「スタメン」への差し替えが決定。老舗の長寿番組が、存続を危ぶまれる状況となった。

大人気の生活情報番組に激震が走った。午後5時半、報道陣約50人を前に関西テレビ・千草宗一郎社長は、

「番組内容に事実とは異なる内容が含まれていることが判明いたしました。視聴者、出演者、スポンサーの皆様にはご信頼を裏切ることになり、誠に申し訳ありません」と、苦渋の表情で頭を下げた。

放送開始から10年あまり、生活お役立ち情報番組として今や誰もが知る「あるある」を根底から揺るがす不祥事だ。

問題となったのは「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」。納豆にダイエット効果があると大々的に紹介直後から全国で納豆の品切れ、品薄が相次いでいた。

しかし、別掲通りの“やらせ”が浮上。過去にも番組内で「にがり」ダイエットを特集した際、実際にやってみた視聴者が下痢などの症状を訴え、厚生労働省から警告が出されたことはあったが、今回は反響が大きかっただけに厳しい批判は免れない。

「週刊朝日」から問い合わせがあったが、その段階では「今日の事態は把握できなかった」(別本恒夫・編成局長)と説明。再度取材があり、社内調査したところ、明るみになったという。

同番組には制作チームが9つあり、そのうちの1つがアメリカ取材に出向いたが、思った成果を得られなかったため、結果的に「追いつめられこういうことを引き起こした」と、別本編成局長が背景の一端を明かした。

会見では「番組全体のねつ造ではないか?」と繰り返し質問が飛んだ。

千草社長は「個々について事実と違うデータだったことは認めます。そういう意味ではねつ造と、とらえられても仕方がない」と苦しげに応答。

しかし、番組全体のねつ造については、小川誠・制作局長が「納豆にダイエット効果があるという学説があるのは事実で、実験で体重が減ったという事実に違いはない」とあくまでも否定した。

今後は有識者も加えた調査委員会を立ち上げ、原因の徹底究明に取り組むという。

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