便が出なくて、どうしようもなく不快で、一刻も早くラクになりたい!
でも、浣腸はちょっと怖い……そんなときには、座薬を使ってみてはいかがでしょうか。
お尻から入れるということに抵抗感を抱く人も多いのですが、いざ使ってみると、意外と使いやすく、色々とメリットがあることにも気づくでしょう。
座薬は飲み薬に比べて、即効性がいちばんの長所です。
飲み薬は口から入って食道や胃を通っていくので、効果が出るまで数時間かかります。
ですので、仕事中や運転中などの、不本意なタイミングで効果が出てしまうこともあります。
また、胃の粘膜が刺激されて、胃痛や吐き気などの副作用が出る可能性もあります。
座薬は腸に直に入れるので、効果が出るのが早く、胃を荒らす心配もありません。
また、浣腸よりも作用は穏やかです。腸の中に入った薬は、溶けて炭酸ガスを発生させ、腸を刺激して蠕動運動を活発にして排便をうながします。
個人差はありますが、およそ20分~40分程度で排泄することができます。
使用上の注意点としては、挿入直後、便意が起きたからといって、すぐにトイレに行かないことです。
座薬が溶けきる前に出してしまうと、薬効が発揮されず、薬剤のみが排出されてしまう可能性が高いです。
入れてから15~20分程度はガマンしたほうが良いでしょう。
また、飲み薬や浣腸なども同様ですが、便利だからといって安易に使いすぎると体が慣れてしまって、薬がないと排便できなくなってしまいます。
ですから、あまり頻繁に繰り返し使わないようにしましょう。
普段から便秘にならない生活習慣を心がけ、薬はどうしようもなくツラいときの最終手段と考えたほうがよいでしょう。
道具は何でも使いようによって、その有益性が大きく変わります。
便秘の座薬も、必要以上に恐れず、甘えず、使用上の注意をよく読んで、有効に活用しましょう!