子宮筋腫という病名は、みなさん耳にされたことがあると思います。
それくらいよく知られている病気とも言え、実際にかかっている人も多いのですが、子宮筋腫があっても気づかない人もまた多いのです。
それは、症状が全くない、もしくはそれほど強く出ない場合もあるからです。
子宮筋腫があっても、日常生活に影響を与えないのなら、子宮筋腫自体は良性の腫瘍であるためそのままにしておいても問題はありませんが、
症状の中には日常生活に影響を与えるものがあります。
その場合、原因がわかれば適切な治療が受けられます。また、子宮筋腫があると、それが不妊の原因となる場合もあります。
また、ごくまれにですが合併症を引き起こすことがあり、そうなると危険なので、もし子宮筋腫の疑いがあるのであれば、一度検査を受けておくと安心であると言えます。
子宮筋腫がよく見られる病気であることを考えても、自分がそうであるのかどうかがわかれば安心ですよね。
そこで、子宮筋腫が疑われる自覚症状にはどのようなものがあるのか、見てみたいと思います。
一番わかりやすいのが、月経の時です。月経の期間が長い場合や、出血量が多い場合は注意が必要です。
それに伴って、貧血が起きやすいことも特徴です。
しかし、そうは言われても、実際に人と出血量を比べてみることはありませんし、はっきりこれくらいの量出血したとわかるものでもありません。
そうなると、自分が出血量が多いのかどうか、わからないというのが正直なところですよね。
ですが、生理用品は一般的な月経の量に対応できるように作られているものなので、それを短時間で何度も取りかえる必要があるとしたら、出血量の多さを疑う必要があります。
そのせいで貧血を起こすようになったとしたら、症状としてはわかりやすくなります。
また、子宮筋腫の大きさによっては、周りの臓器が圧迫されたことによる症状が出ることがあります。
膀胱を圧迫すると頻尿もしくは排尿困難に、腸を圧迫すると便秘になります。これらの症状は、
子宮筋腫が原因の場合だけではないので、子宮筋腫と結び付かない場合もあります。
そのため、月経の時の様子と合わせて、何か異常を感じるようであれば、一度検査を受けてみましょう。
さらに、お腹の外側から触ってみると、しこりが触れることもあります。
こうなった場合は、子宮筋腫が大きくなっていることが疑われるので、早めに検査を受けましょう。
検査を受ければ、子宮筋腫ができているかどうか、もしできていれる場合はできている場所や大きさがわかります。
それによっては治療が必要なこともありますし、経過観察で済むこともあります。
そのため、疑わしい症状があったら検査を受け、子宮筋腫が見つかった場合には適切な対応をしましょう。